劇場公開日 2014年12月20日

「嫌いじゃないのに低評価」バンクーバーの朝日 ノリミッチーさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5嫌いじゃないのに低評価

2014年12月17日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:試写会

単純

萌える

まずまずの満足です。

試写会にて観賞したのですが、実際にお金を払って観賞となると、辛辣な評価です。

出演者達はいい演技をしておりました。
巧拙のバラツキ感が少なく、観賞中は違和感なく世界観に浸る事が出来ました。
地味ながらも、仲間と勝利に尽くすキャプテン像を、妻夫木は抑制した素晴らしい演技で魅せてくれます。
一人一人の個性も自然で、なんだか昔からの友人であるかのような錯覚を覚える程です。
最後までぶれない巧みさは、好感が持てました。

ストーリーは起伏が少なく、物足りないですが、王道で入り込みやすいです。

マイナスなのは上映時間が長い事です。
不要と思えるシーンが多く、全体のテンポを悪くして作品の魅力を打ち消しています。
質を損ねなければ、本来気にしないのですが、本作品に関して言えば、盛り上がった気分に水を差されている様でたまりません。

せめて時間をかけるのなら、人物構築の掘り下げに費やして欲しかった。
チーム内の軋轢だったり、転機の経緯だったり、キャプテンとしての孤独だったり…
ああ…もったいない…

もう少し短くして肉付けされていれば、傑作だと思います。
個人的には、嫌いじゃないだけに悔やまれます。
ああ…もったいない…

コテコテも、たまには良いかもねって方にオススメです。

ノリミッチー