「たかが野球! されど野球? カナダは敵国!」バンクーバーの朝日 マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
たかが野球! されど野球? カナダは敵国!
何で深刻な顔をして野球をやらなければならないのか?それが分からない。たかが、野球されど野球だろうが、この時の日本人の置かれた立場は、カナダに限った事でなく、世界の異端であったはずだ。そんな中、敵国のスポーツを敵相手にする訳だから、敵国の寛大さをくまなければならないと思う。野球をやっている間、日本は中國を侵略していた事は事実なのだから。
一生懸命働いている設定だが、タラタラやっている絵に見えた。また、イライラしながら、野球をやっている姿が気味悪い。
朝日とチーム名を名のるが、バンクーバーから見れば、夕日のはずだ。敵国に当たる地で敵国のスポーツを楽しんでいる気配が全く感じない。
カナダは英連邦だから、イングランド国王か宗主者、つまり、カナダ=イギリス 今でも同じ。カナダ、オーストラリア、ニュージーランドはイギリスと思っていた方が無難。鬼畜米英をわするべからざり。
テイク・ミー・アウト・トゥー・ザ・ベイスボールほなきながら歌う歌ではない。声が小さいので、字幕を入れてもらいたい。兎に角、楽しで野球をやっている奴がいない。ナショナリズム高揚のプロパガンダ映画だ。こんな映画に出なければ飯が食えない俳優が可哀想だ。
日独伊三国同盟が結ばれ、真珠湾攻撃を宣戦布告無しままで太平洋戦争ヘと日本は進む。野球なんかやっている場合じゃない。空気が読めない民族と差別されても仕方無いと思う。そして、問題は、そう言った気質が今でも日本人にはある。敵国強制収容の事が問題にされるが、その当時、満州では中国人の土地を奪って、日本人を入植させていたのは残念ながら事実である。
見方を少し変えれば、満州へ入植した日本人のその後の悲劇は、アメリカ大陸の強制収容の比にならない。満州からの引き揚げと言う歴史を忘れてはいけない。勿論、中国は奪われた自分達の土地を奪い返しただけである。がしかし。