「柘榴坂の仇討」柘榴坂の仇討 じょんそんさんの映画レビュー(感想・評価)
柘榴坂の仇討
大老井伊直弼の他には、幕末の傑物は殆んど出てこない。
桜田門外で主君を護れなかった男と主君を討った男にフォーカスを絞った世界は、浅田次郎短編文学の真骨頂。
明治の御一新で国も禄も失くし、目まぐるしく変わる世の中にあっても、武士の矜恃と魂を持ち続けて生きる姿は、今の世においても見習うべきところが多い。
ひた向きに生きるという言葉が出てくるが、ともすれば伏目で堪える姿を連想しがちだが、ひた向きとは直向きと書き表すことを改めて再確認した。
主演の中井貴一さんと脇役の藤竜也さんの演技がとても良かった。
彦根城や八幡堀など、滋賀県のロケーションもたくさん使われていました(^^)。
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