「ジェイソンみたいなクズ野郎な俺には刺さった」恋人まで1% かちかち映画速報さんの映画レビュー(感想・評価)
ジェイソンみたいなクズ野郎な俺には刺さった
告白します。俺はクズ野郎です。ジェイソンです。
俺は28歳、結婚願望なし、会いたい時に会える気楽な関係(身体の関係あり)が希望だ。実際に本気で付き合ったのは高校生のときだけ。それ以降の恋愛は、向こうが本気で俺の中では遊びだった。
「私たち付き合ってるの?」みたいな空気を醸し出された日には、速攻でプロックしてさよなら。恋愛に関しては、自分でもクズだと自覚している。
ベタな恋愛映画はあまり好きじゃない、何か変わった指向の恋愛映画はないものか。ネットを漁ってるうちに、この映画に出会った。
本気で恋する気のない、遊び盛りな3人組が登場する物語。
あらすじと予告編を観て「コレは俺の恋愛価値観だ!」と本編を観ずにはいられなかった。
遊び好きのジェイソンが、エリーと出会ってから徐々に本気で恋をしていく姿に驚いた。ジェイソンでも本気になれるなら、「俺でも本気になれる女性が現れるのでは?」とちょっぴり期待が湧いた。
印象的なシーンがある。
それはジェイソンが遊びの女を抱いてるときに、エリーを思い出して萎えるシーンだ。
エリーが頭にチラつき「話し相手が欲しいんだ」と遊び相手にジェイソンがつぶやく。この台詞が切なくて、少しだけ気持ちが分かる気がした。私も遊びの女との行為中に、ふと我にかえり無性に虚しくなることがあるから。
「必要な時に寄り添うのが、人と人との関係」エリーのセリフが突き刺さる。今まで相手に寄り添ったことないので分からないが、必要なときに寄り添える相手が居るというのはどんな感じなんだろう。少なくとも俺が心から寄り添いたい、と思う人にはまだ出会えてない。
ジェイソンは一度エリーに振られるものの、最後に自分の気持ちをさらけ出して、エリーに告白した。
俺も四六時中、頭をチラつくような女性があらわれたら、寄り添ってみる勇気を少しだけでも出してみようかな。