「バットマンとスーパーマンは70~90年代にかけてスクリーンで大活躍...」バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生 森泉涼一さんの映画レビュー(感想・評価)
バットマンとスーパーマンは70~90年代にかけてスクリーンで大活躍...
バットマンとスーパーマンは70~90年代にかけてスクリーンで大活躍した、DCコミックキャラクターとして絶大な人気をほこり、今もなお衰えることはない。近年では「マン・オブ・スティール」・「ダークナイト」とシリアス路線へ方向転換し、ファンの再燃が収まることはないと感じる。
本作は「マン・オブ・スティール」の続きという設定でスーパーマンの強大な力を危険と判断する世論の中、バットマンが立ち上がる・・・。という設定になっているが、ヒーロー映画には悪者が当たり前のように存在するわけで、DCコミックに無知な人にとってこの流れだと今回の悪役はスーパーマンなのか?となるのは必然だろう。だが、本作にはジェシー・アイゼンバーグが演じるレックス・ルーサーという敵役が存在するわけで、これを踏まえるとなぜ邦題で「VS」にしたのかが甚だ疑問しか残らない。
DCコミックファンからしたらここから始まるストーリーに心躍る方もいるかもしれないが、本作単品で見ればなんてことのないアクション映画の一本にすぎない。技術の進歩に伴い、日本映画界が追いつくことはないだろうと考えるCG技術は確かに素晴らしい。ワンダーウーマンを加えた3人共闘シーンは自然と映像に釘付けになる。ぶつかり合う音や戦闘のテンポ、各々の能力を発揮する(バットマンが蚊帳の外だったのが悔やまれる)シーンは圧巻の連続だ。
マーベルシリーズと同様でどこまで続くのか、どのような展開を魅せていくのかは未知だが、個人的に次作は期待できる作品を仕上げてくるのではないかと期待している。