「最初の嫌悪感は徐々に薄れ、どう終わるのか気になっていった。 年齢差...」美しい絵の崩壊 ティム2さんの映画レビュー(感想・評価)
最初の嫌悪感は徐々に薄れ、どう終わるのか気になっていった。 年齢差...
最初の嫌悪感は徐々に薄れ、どう終わるのか気になっていった。
年齢差で悩む人もいるし、気にしない人もいる。
友達の母親ということで悩む人もいるし、気にしない人も。
この手の男性が年上バージョンは多くあるから、女性が年上なのを題材にしたのは珍しいと思う。
映画は複数の要素を含んでて大変だけど、現実でどれも気にしない人は多くいて、この映画が違うのは赤ちゃんの時から知ってる相手と関係を持つことが一番のポイントになる。
幼い時から知ってる女の子に手を出す大人の男性はいるし、新しいと思わないので(偏見の自覚はある)、大人側が女性だから悩めるストーリーみたいになってると思った。
中盤までは性欲が原動力ではと思ったが、人としての愛ならありにも見えてくる。
でも、母親のように思ってたんでしょ?
あれ?やっぱダメじゃない。母親のように思うくらい身近な人と関係を持つって、気持ち悪くならないのか。でも当然、自分の母親とはしないでしょう。母親のように慕ってたけど、ちゃんと実母と友達の親は全然違うとなってたのか。この映画ではとても距離が近い関係で、やっぱりほぼ実母では。タイトルからも。
タイトルが生々しいというか、直球で、これが主題だとわかりやすい。
日本のタイトルはとっつきやすくされてる。
美しいとは、見た目の美しさと、健全な関係が含まれてて、最後のシーンは見た目は美しいが、元に戻ったであろう関係を思うと、タイトル通り美しい絵の崩壊だった。
母親たちも同じように、息子のようにと思ってたなら、応えてはダメだろう。ただのその辺の若い男の子ではないから。女性は関係を持つのに安心感みたいなのが必要だと思っていて、そこはすでにあるし、大事で好きな相手なのも確か、でも息子に近い存在で倫理観とか理性で止まらないのかと思った。じゃあ息子ともするのか。しないのはわかってる。
「他人」と「家族のような人」と「家族」では全然違うのはみんなそう。この四人は家族のような人がホントに家族くらいだったと思うから問題に見えるよ。
でも、みんな他人なので、気にしない!と堂々とできるなら付き合えばと思ったりもした。
母同士も姉妹のように親しい仲良しのただの他人だ。
ロズの夫ハロルドは可哀想に思う。他人なら好きに付き合えばと言っても、ロズは結婚してて浮気だからね。
悩める恋愛と割り切ったところで、普通に浮気。
息子二人が結婚後に母たちとより戻ったら、それも浮気。それ以前に母のような人と!ってのもあるし、若い妻たちは二重で被害者で最悪だったろう。消化できない気持ち悪さが残るし、女性は大人の女性がそういうことするのに裏切られた感というか幻滅が凄かったと思う。精神的な信頼があっただろうから。
少しマザコンを感じてそうなとこはあったがまさかね。
この関係を気にしない彼らと社会の価値観。
社会がなければ好きにすればいい問題かもしれない。割り切っても、それとは別に傷つける相手を出すのはただの自分勝手。
全員フリーで社会を気にしないならいいんじゃないかと最後は思えてきた。
家庭を持ったのなら、普通の浮気より残酷、非道。
節操のなさに、見た目の素敵さでは補えなくないか。
息子たちに幻滅しないのか母たちは。
欲望には抗えず、盲目で、自分には甘いのが人間。だとしてもモラルは忘れたくないね。
価値観は人それぞれだけど付き合う相手とは近いものを持たないと悲劇だと思った。
ああ、つまり彼ら彼女らは似たもの同士。
題材を不快に思う人は多いと思う。
楽しい話ではないがよくできてたと思った。
真面目に考えたけど、必要ないかも。
ただ見て、呆れるのでいいと思う。その気持ち大事。
立場や性別を入れ替えてもちゃんと呆れるなら。