「心の声を聴く。」リスボンに誘われて Noriさんの映画レビュー(感想・評価)
心の声を聴く。
スイスの、平凡な一教師が、たまたま一冊の本と出会い、その心の赴くままリスボンへ向かう。
リスボン行き電車に乗り込むまでの導入部で心掴まれ、最後まで彼と旅することに。
そして、劇中彼が自身の人生を反芻するとき、我々も反芻するのです。
一つの選択は、選ばなかったもう一つの人生を想起させ…。
人生は選択の連続。どんな選択をしても、人は何かしらの想いをそこに残していく訳なんですよね。
この物語に惹かれるのは、衝動に素直に従って行動する平凡な主人公そのものの存在にあるのだと思います。
多くの凡人は、衝動を噛み殺し、騙し騙し、日々やり過ごしている自分を、見ないフリして生きているのですから。
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