世界の果ての通学路のレビュー・感想・評価
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プリミティブな学習欲!
世界の小学生(相当の歳の子供)が数時間かけて登校するだけのドキュメンタリー映像になぜこれだけ感動できるのか!プリミティブな学習欲?って素晴らしいと思い知らされる
単調な話。もっと展開を工夫してくれれば
総合55点 ( ストーリー:30点|キャスト:60点|演出:50点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
朝、家を出て学校に向かった子供達は、本当に無事に帰ってこれるのか。テレビでこのような話を何度か観たことがあるので、内容としては目新しいことではなかった。でもこれを観ていると、そんな心配を真剣にしなければならない日常はどんなものだろうかとやはり考える。それでも子供達は学校に出かける。強制されるのではない、勉強がしたいから出かけていく。自分もほんの一時期だが、二時間半かけて通学したことがあったが、電車に乗っているだけの自分は少なくとも象に襲われることを心配したことはなかった。先進国にいて教育を普通に受けられたことをつくづく幸せに思うし、彼らの将来に幸あらんことを願う。
この作品は記録映像としては面白い主題だとは思う。しかし映画としては弱さもある。いきなり大変な通学を始める生徒を追いかける始まり方は、どんな生徒がいてどんな親がいてどんな希望を持ってそこまでして勉強に取り組むのかということを視聴者に理解させてくれない。個々の生徒の人柄を引き出す努力も薄い。最後に生徒の将来の夢を語る場面がほんの少し登場するものの、ひたすらに通学の様子を撮影するだけの物語性も登場人物を掘り下げることが少ない展開では、せっかくの子供達にもあまり思い入れが深くはなれない。そのあたりがしっかりと描いていれば、もっと良い作品になれたのではないか。
編集の妙はあるけど、子供たちの夢がそれに勝る。
勉強することにひたむきで貪欲さがあれば、将来彼らの国はさらに伸びていくんだろうな。
今は落日に向いているかもしれない日本も、親たちの子供時代はそうだったのかも。
教育を受けられる幸せ
学校に通うのに、時には命をかけて、ものすごい距離を移動する。
大変な思いをして、大きな夢に向かって、ひたむきに勉強する子供たちに頭が下がります。
そのひたむきさに感動です
2012年のフランス映画で、ケニア、アルゼンチン、モロッコ、インドの4人の子どもたちに焦点を当てて、彼らの「通学」の様子と、彼らの学業を支える家族、授業の一コマを捉えています。
ケニアのジャクサン君11歳は、砂漠を素手で掘って水汲みをし、炭作りを手伝ったりしながら、7歳の妹サロメを連れて、毎年4~5人がゾウの襲撃にあって死亡するというサバンナの草原を通って片道15キロの道のりを2時間で毎日「通学」します。
アルゼンチンのカルロス君11歳は、山羊飼いの手伝いを終えてから6歳の妹ミカイラと共に馬に乗って、パタゴニア平原を通って片道18キロを1時間30分かけて毎日「通学」します。
3000m級の山々が連なるモロッコのアトラス山脈の辺境の村に生まれたベルベル人のザビラちゃん12歳は、家族の中で初めて学校に通える世代として、家族の期待を一身に背負い、片道22キロの山道を徒歩で4時間かけて、毎週寄宿学校まで「通学」します。
インドのベンガル湾沿いの漁村で足に障害を持って生まれたサミュエル君13歳は、車いすを2人の弟たちに押してもらい、片道4キロの悪路を1時間15分で毎日「通学」します。
どの道も、日本のアスファルト道のような道は皆無です。その道を彼や彼女は、時に命の危険を感じるほどに苦労しながらも、楽しそうに通うのです。
そして辿りついた学校で、本当に一所懸命勉学に励んでいるのです。
特に印象に残った授業はカルロス君の受けていた授業でした。
日本でいえば小学校5年生の授業で「搾乳のシステム」について教えているのです。メチャンコ実践的な授業ですよね(^^)
ジャクソン君は世界を見ることを夢見て飛行機のパイロットを、カルロス君は地元に貢献するために獣医を、ザビラちゃんは文盲の祖母や両親に支えられて医師を、サミュエル君は両親や弟たちの助けを借りながら、自分と同じような障害を持つ子どもを助けるために医師を目指し、懸命にいて気います。
本作は、その、清々しくもたくましい姿を淡々と描いた珠玉の作品といえると思います。
是非、小学生中学年以上の子どもたちに観てほしい作品です。
寄り道大好き
片道に何時間もかけて、しかも象がいたり危ない道だったり。
自分達で通学路という道を切り開いていくことは、未来を切り開いていくことと同じこと。
寄り道も自由、時間も自由。
危ないことも良く分かってる。
それは、人生の通学路。
未来を信じているから、目がきらきらするよね。
そして子供達を信頼しているからこそ人生を送りだすことができる大人達。
大人達の姿勢からも、学ぶことが出来る映画です。
世界の果ての夢未来。
いつから日本の子供は学校へ行かなくなったんだろう。
少なくとも私の時代にはまだ学校が全てという意識があった。
勉学だけでなくのちの主従関係や人間関係を学ぶ場でもあった。
学校で学びを享受するのを最大の喜びや誇りとしていた時代は、
確かにどの世界のどの地域にもあったはずだと思う(もちろん今も)
その稀な代表である通学困難な地域在住の子供達の日常を追う
ドキュメンタリー。ただ歩く…というだけでなく、かなり過酷な
地形の道のりを、彼らは自分の足を使って学校までたどり着く。
4カ国の風習や通学手段の多様さを学び、その家族が理想とする
学業や将来への夢が語られるが、その多くは医者やパイロットと
いった高学歴高収入の仕事に就くことが幸せな未来と説いている。
子供達がどんな未来を描くにしてもそこに夢があることは救いだ。
親の思惑にしろ自身の名誉にしろ何事に興味を抱き必死に勉強する
ことの意義を、身近な困難にめげない強い意志へと強化させている。
素晴らしい絶景が過酷な通学路でもある事実にただ驚く。
命がけで受ける教育
学校へ行くために
通学路を歩く姿が
修行僧のようだ
出家して
悟りをひらくために
シルクロードの旅へ
出る姿にうつりました
命がけで学校へ仲間と学問をするために行ってる 小学生たち
まさにドキュメント!
日本の学生 にみていただきたい
象に教われそうな通学路がある
山を越えていく通学路
崖を馬で越える通学路がある
なぜこれほどまでして教育を受けにいく のは何故だ
親孝行
家族のため
村の人々の健康のため
いままでみた中で
衝撃は高い
インスピレーションがきました
英知を磨くは何のため!
そんな忘れていた精神を思い出せました
日本という通信制から夜間制から何でも選べる教育環境に恵まれていながら
学校嫌いを増やしている正体は何だろう って考え中です
日本で生活する幸せに感謝!本当に世界は広く問題も様々
人間の生命を活かしている酸素、もしも、これが無ければ一時も人は命を繋ぐ事が出来ない。
だがそんな日々の命を活かす源である、酸素がこの世界に存在している事に日々感謝して生きている人間は、それ程多くはいない。
同様に文明を築いている人間社会に於いては、もしも無学で、学校教育を受けていなければ充分な生活環境を営む事が将来的に困難になってしまう。
そんな人間の将来に対して大きく影響する教育の重要性に日々感謝をしながら、学校教育を受けている人々も、先進諸国ではそれ程多くは存在しないと思う。
人間の将来を生き易く、自己の生活の未来に大きなプラスの影響力を持つ教育が、世界レベルで見ると必ずしも充分に行き届いているわけではない現実がここにある。
日本では古くから、一般庶民でも字を習い、勉学に励んで来た民族なので、教育は受けられて当たり前。憲法で保障された国民の権利でもあるのだから。
しかし、一歩日本を離れて世界に目を向けると、義務教育を充分に受ける事が出来る環境に暮している事は、実は本当に、幸運な事なのだと思い知らされるのだ。
この映画で登場する、アフリカの一部の地域、アジアの一部、或いは中東や山岳地帯の国々など、紛争や戦争で学校が閉鎖になり危険で通学出来ない地域など、世界レベルで見るといかに、酸素同様に教育を受ける事を当たり前、当然の権利として考えていた事が実は物凄く幸運な事実であると言う、その事にこの映画を観て再認識させられる。
10年程前になるが、私も紛争地帯の学校を訪ねた事が有るが、皆子供は真剣に勉強していた。
そしてそんな恵まれない環境で、必死に学んでいる子供達は皆口を揃えて、医者や教育者となって将来は、未来或る子供達の力になりたいと話す。
貧しければ貧しいほど、それを手にしている今の自分に感謝して、恩返しをする事を願って止まない子供達の姿を観ると涙無くしてはとてもいられない。本作も同様に自然と涙が溢れ出て、観ていられない作品であった。
3時間4時間と通学に時間を費やして通学する子供達はみんな立派だ。
彼らの未来が幸多き事を願わずにはいられない!
学校で誰かをイジメテいる暇など無い筈だ。先進諸国に暮す私達は自己の生活環境についてもっと感謝をしなくてはならない。
例え、演出だらけの本作だとしても、世界の中にはこう言う生活を余儀なくしている人々が存在していると言う事を学だけでも価値がある事だ。
一人でも多くの人に、特に学生の方に観て貰いたい作品でした。
ガチなドキュメンタリーだと思ったら…
映画の体を成すよう撮影に時間をかけている=制作の舞台裏が感じられて素直には見れなかった。
(逐一具体的に云うとネタバレになるので書きません。)
有り体に言えば、もっと下手くそに(下手くそに見えるように、脚色がないかのように)見えるように仕上げてほしかった、撮ってほしかった。出演してるのはホンモノの子どもたちなんだから…
ただ、実際に、学ぶためにこのような通学を余儀なくされている子どもたちがいるのは事実なので、それを教えてくれたことに星1.5。
低学年の子供には字幕やキャプションの漢字はまだちょっと難しいかも。映画が伝えたいことや雰囲気は通じるかな。作為にも気づかないかもしれないので、それはそれとしていいかも。
こんな通学路、2,3日ビバークが出来るような装備なしではとても学校に旅立とうとは思わないなw
アルゼンチンのミカのリュックのアニメキャラは誰なんだろう?w
信じられない…
学校行くのに4時間⁉︎
しかも、道中はいつも危険と隣り合わせ…
日本では信じられない光景でした。
学校に行きたい、勉強がしたい、なんて考えたこともなかった人生…学べる環境が整っているありがたみ、最後の子供達のコメントにはグッとくる、素晴らしいドキュメンタリー映画でした。
確かに…
初めて書かせて頂きます。
計4回拝見させていただきました。ラストは、毎回号泣でした。
しかし、新刊『キネマ旬報』の批評を読んで、妙に納得する部分がいくつかございました。この映画の主軸は、ケニアの兄妹の通学の大変さだと思うのです。しかしながら、他の3つのストーリーを描いたことによって、最後のケニアのお兄さんの将来の夢の壮大さがいくらか冷めたものになったような気がします。
しかし、作品としては、たとえ「はじめてのおつかい〜海外版」と言われても
現実を知るということは、私の人生のプラスにはなった気がします。
普通に学校通えて勉強できるだけで幸せ。
日本にいると信じられない世界。
初めてのお使い、なんてもんじゃない過酷な通学路。
片道一時間から4時間までのよっつの世界の子供達の通学路を追ったドキュメンタリーです。
時間も驚くけど、さらにびっくりなのは、クルマイスだったり、危険な象がいるサバンナ横断だったり、ただただひたすら歩きだったり。
それでも子供達は勉強出来る事に感謝して通学するのでした。
あまっちょろい大人に育った自分を反省…。
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