「ハンパすぎる」グリーン・インフェルノ dragonmizuhoさんの映画レビュー(感想・評価)
ハンパすぎる
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「食人族」が傑作なだけにどうしても比べてしまう。
結論から言うと、カルトな題材をメジャーエンターティンメント思考で作ると失敗する…のいい例だ。
監督は当然「食人族」とかを意識して作ったんだど、ああいう映画はカルトだから人間の猟奇趣味に触れて楽しめる。表面をマネしても表現が手加減を加えているので中途半端だ。
テーマが人間本来の残酷さに入っていかないから消化されていない。
これから食われるというのに半狂乱になる演技がないのは何故だ?
割礼も最後までやってほしい。そこで止めるから、しょせん…といった感想になる。
原住民の首領も下手に役者にやらしているから、ウソくさい。
死体も特殊メイクでやってるから、迫力にかける。
「食人族」は豚を使ったらしいけど、そっちの方が真に迫っている。
村のプロダクション・デザインがダメだ。観光施設みたいだ。
子供が逃がすというのが信じられない。
猟奇趣味の映画なんだから、不愉快でショッキングな方が良い。ていうかこの題材でそれが出来ないんだったら、意味ない。くりかえすがメジャー志向で作ることが間違いだと思う。カルトにはカルトの楽しみ方があるのだから。
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