「痛みとともに成長し自立していく主人公」ヒックとドラゴン2 AZUさんの映画レビュー(感想・評価)
痛みとともに成長し自立していく主人公
日本で上映されなかったので、存在に気づくのが遅くなった2を、実写化の機会に思い出し見ることができました。
2はどうしても1に負けてしまうところがあるけれど、ちゃんと1と地続きになって作られている感じがして、さらに世界観が深まりおもしろかった。
2では1のその後のパーク島を描いている。
ドラゴンと共存する世界になってめでたしめでたし、というわけにはならないのが、すごくリアル。そうだよな、バーク島だけが世界なわけじゃないもんな。
「ヒックとドラゴン」の物語で私が好きなのが、痛みが必ずあるところ。
前作で片足を失ったように、必ず何かを得たり、成長するときに、痛みや犠牲が伴っているのが、生きるということだと教えてくれるような展開がすごく好き。
今回も前作同様「争いからは何も生まれない」というテーマを感じたが、そこは前回の方がうまく描けていたかなと思った。
ドラゴンが心を開いたように、頑なだった父親が心変わりしたように、ヒックの力でドラゴも変わってほしかったなー。
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