「DVDを購入。吹き替え版で見ました」ヒックとドラゴン2 うそつきカモメさんの映画レビュー(感想・評価)
DVDを購入。吹き替え版で見ました
前作の出来の良さに感動しました。
落ちこぼれのヒックが偶然ドラゴンと出会い、心を通じ合いながら、成長していくという王道のストーリーに、素晴らしいキャラクター、見事な映像美、そして勇躍感のあるテーマ音楽と、「こんな映画が埋もれていていいのか」と衝撃を受けた作品でした。
そして本作は残念なことに劇場未公開。
飛行シーンをぜひ3Dで体験したかっただけに、興行の「あや」とでも言うようなちょっとした流れで、未公開になったことは悔やまれてなりません。
それにしても、吹き替え版の予算ってどれくらいでペイできるのか。
WOWOWでアカデミー賞の授賞式を同時通訳で生中継していましたが、その半日後にはほぼ完パケ状態の字幕スーパー版を放送できる技術水準にあるのだなぁと、ちょっとした驚きを覚えた次第です。
だとすれば、それよりも数倍、もしくは数十倍の規模で制作されるであろう、日本語吹き替え版が、DVDスルー用に作れるのなら、単館上映とかでも、劇場公開に踏み切って欲しかった。
さて、肝心の本作品ですが、いたって当たり前に完成された続編です。
前作のファンなら一見の価値あり。美しい飛行シーンや、主人公のエモーショナルな葛藤、スケールを増したドラゴンの戦闘シーンなど、満足の出来栄え。
ですが、未公開もやむなしと思ってしまうのは、「これ」と言った着目すべき売り物が乏しかったことでしょう。
前作なしで、いきなりこれ一本で見たとしたら、私もファンになっていたかどうか…
本作には、ある別れが描かれていますが、TVシリーズ「ヒックとドラゴン バーク島を救え」なども制作されている流れから、かなり意外な展開で、今後のことが心配になるストーリーでした。
それでも、パート3は当然のように制作されるでしょうし、その時に、日本では劇場未公開の憂き目にあってしまうことが今から想像付きます。