「息子と向き合うことって、そういうことなの?」グレート デイズ! 夢に挑んだ父と子 昭和ヒヨコッコ砲さんの映画レビュー(感想・評価)
息子と向き合うことって、そういうことなの?
「体が動かせない」ということの苦難の多くは私には想像しかできません。
きっとその想像は沢山のリアリティを欠いたものなはずです。
それ故に、私にとって本作の息子ジュリアンの言動は全くもって不可解なものとして映りました。
彼がアイアンマンレースに参加したいという意欲は理解できます。
困難に挑みたくなる時分が私にもありました。
しかし、彼にはそれに挑むだけの資質が足りません。
スイムは出来ず、ランは出来ず、バイクも出来ません。
彼にとっての精一杯は車椅子を漕ぐことです。
その解決策として彼は父親ポールに白羽の矢を立てました。
>>彼に出来ないことはポール(父親)にやらせればいい。<<
身の丈に合わない意欲と行動力(アイアンマンレースへの主体的な参加を除く)だけはジュリアンに適う者はいない。
実際問題、運営側も彼らの安全を保障できないだろうし、その保障のために保険にも入ってるだろうけど、リスクが上がった分保険費は上乗せされることになるし…
という現実的な問題を誰が支払わされたのか、という部分が気になった。
全体的にジュリアンのわがままに全員が従わ”された”という構造も心象が良くない。
実在する父子がアイアンマンレースを何度も完走しているようで、本当に素晴らしいことです。
きっと父子がお互いに支え合い、思いを1つに乗り切ってるのでしょう。
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