劇場公開日 2014年6月28日

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「AIを題材にしたありがちなSF作品、、、」トランセンデンス アルさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0AIを題材にしたありがちなSF作品、、、

2021年3月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

単純

知的

になってしまった非常に勿体ない作品。
というのが素直な感想。
序盤〜中盤までのストーリー展開は上手く、
不安の煽り方や想像力をとても掻き立てられる。

だが、中盤以降に行き過ぎ感が大きくなり、
観ている側が置いていかれてしまう流れに。
既存のAI映画と一線を画したいが為に、
ウィルを万能にし過ぎてしまったか。
さすがに近未来でも想像がついていけない。

脳のアップロード、AIの自我、超越。
期待値が大きくなるワードが沢山あった分、
ラストの方向性にもズレが生じてしまった。

ウィル役ジョニー・デップの知的かつ不敵感は○。
冒頭から今後の展開を期待させる演技は良い。
マックス役ポール・ベタニーの人間味ある演技は、
[アイアンマン]のジャービスやヴィジョンとは、
大きく印象が変わりキーマンとして押さえてある。
エヴリン役レベッカ・ホールは[プレステージ]で、
悲しめの役柄だったが今回も胸を締め付けられる。

人とプログラムの違い、人工知能AI、自我の証明。
愛する人を失うという事を何処まで受け入れ、
その現実に抗える何かがあったら。
ウィルは最後の最後にAIの自我を証明する為、
エヴリンへの愛を全うしたんだと思う。

冒頭のマックスの言葉が全てを語っており、
観ている自分が勝手に想像を膨らませ、
違う方向へ期待してしまったと最後に実感。

後半は特に突っ込みどころが多々あったが、
実はSFとサスペンス要素満載の"純愛映画"、、、
だったのかも知れない。

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アル