ネイチャーのレビュー・感想・評価
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アフリカ大陸の「水」を巡る旅。
「アース」などと同系統の地球の生物の営みを映し出すドキュメンタリー映画。
これは「アフリカ大陸に生きる生物」に一応絞られている。
冒頭は都会に降る雨からスタートするのだが、これが基本的に作品全体を貫く「水」というテーマ。
アフリカ大陸は乾燥している高温の場所が多いことは何となくイメージが付くだろう。
なので其処で生命を営むということは「常に水を求めて争う」ということに他ならないようだ。
植物は水の無い所では生い茂ることができず、そうなると植物の生えないところにはそれを餌とする草食動物が生息できず、そうなると草食動物を餌とする肉食動物も集まっては来ないという所謂「食物連鎖」が築けないのだ。
よって根幹を成す「水の1滴」の価値がいかに重要なのかと言うこと。草食動物はほとんど「水を求めて常に移動している」し、肉食動物はその草食動物の移動を待ち構えているわけです。
ライオン・象・猿・ゴリラと一通りの動物たちは登場しますが、個々の登場時間は短いです。印象も薄い。それよりも兎に角、内容は「水」「水」ですよ。「水」。
だからジャケットより観て印象が弱いでしょう。
地球の詩
流石、この手のドキュメンタリーのパイオニア、英国BBCの作品だから見ごたえ十分。
美しく迫力に充ちた映像は芸術家のような視点で描かれる、ナレーションも自然賛歌の詩のようだ・・。
美しさだけでなく過酷な環境、自然を映すことで安寧な日々の暮らしの出来ることの有難さを痛感できますが、弱肉強食の野生の宿命を見せつけられると今もなお絶えない人類の戦禍の根の深さを感じます。また、それと同時に森林破壊や温暖化など人類の身勝手さ、後ろめたさも感じてしまいます。
脱線ですが、自然の営みを観ればみるほど、これらの生き物、我々人類を含め、いつまで生き続けられるものなのか虚無的な妄想がこみあげてきました。
人間は今からおよそ500万年前、猿から進化したと言われています、驚くべきことに人とチンパンジーの遺伝子は98.8%が同じだそうです。
話題になった歴史学者のユヴァル・ノア・ハラリ 氏の「サピエンス全史(2016)」によればホモサピエンスの繁栄は虚構(フィクション)の発明によるものだという。我々が信じる国家や宗教・経済の仕組みは全てが虚構でできており、その虚構を信じることによって我々は高度な社会を築けたというのです。
科学文明が進んだ今日では万物同様、地球の存続は限りありいつかは宇宙の藻屑,原子雲に戻ってしまうことが知られている。未来の人類が別の惑星にノアの箱舟同様、避難できるのか、はたまた、地球滅亡以前に自らの失敗で人類は絶えてしまうのか、知るべきこと学ぶべきことは余りにも多い・・。
確かに映画館で見ておきたい映画
CMなどで言ってる通り映像は凄かった!
あの迫力は映画館で見てほしい。
ただ本編の後の製作映像などでも映像の凄さを押してましたが、正直本当にそれだけって感じでした‥
今までも自然をテーマにした映画は見てきましたが映像以外の内容面は一番おろそかだった気がします。
ナレーションもまとめ方も、なんか映像を集めて無理矢理くっつけた感がすごくてガッカリしました。
これは映画直接の評価ではありませんが、CMやテレビとかの特集でやってたものがほぼすべてだったのが楽しみにしてた自分にとってはかなり残念でした。
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