「地球の詩」ネイチャー odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
地球の詩
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流石、この手のドキュメンタリーのパイオニア、英国BBCの作品だから見ごたえ十分。
美しく迫力に充ちた映像は芸術家のような視点で描かれる、ナレーションも自然賛歌の詩のようだ・・。
美しさだけでなく過酷な環境、自然を映すことで安寧な日々の暮らしの出来ることの有難さを痛感できますが、弱肉強食の野生の宿命を見せつけられると今もなお絶えない人類の戦禍の根の深さを感じます。また、それと同時に森林破壊や温暖化など人類の身勝手さ、後ろめたさも感じてしまいます。
脱線ですが、自然の営みを観ればみるほど、これらの生き物、我々人類を含め、いつまで生き続けられるものなのか虚無的な妄想がこみあげてきました。
人間は今からおよそ500万年前、猿から進化したと言われています、驚くべきことに人とチンパンジーの遺伝子は98.8%が同じだそうです。
話題になった歴史学者のユヴァル・ノア・ハラリ 氏の「サピエンス全史(2016)」によればホモサピエンスの繁栄は虚構(フィクション)の発明によるものだという。我々が信じる国家や宗教・経済の仕組みは全てが虚構でできており、その虚構を信じることによって我々は高度な社会を築けたというのです。
科学文明が進んだ今日では万物同様、地球の存続は限りありいつかは宇宙の藻屑,原子雲に戻ってしまうことが知られている。未来の人類が別の惑星にノアの箱舟同様、避難できるのか、はたまた、地球滅亡以前に自らの失敗で人類は絶えてしまうのか、知るべきこと学ぶべきことは余りにも多い・・。
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