「これから観る方へそして観た方へ」THE LAST NARUTO THE MOVIE にししさんの映画レビュー(感想・評価)
これから観る方へそして観た方へ
連載からずっと追っていたNARUTOの10作目最後の映画で、本編ラストで夫婦となったナルトとヒナタの馴れ初め(ラブストーリー)話をやるとのことだったので以前から楽しみにしておりました。試写会にも行きました。
以降は、これから観る方への注意と観た方向けへのざっとしたネタバレ(ぶちまけ)です。
■これから観る方へ
原作者の岸本さんが仰る通り「今までにないNARUTOを楽しんでください」まさにそれに尽きると思います。岸本さん自身も今回の「最後」を今までの様なゲストキャラが目立つようなモノではなく、ナルトを主人公とした映画が作りたいとインタビューなどで答えてましたので…そこから今までとは違った「恋愛映画」に至ったと…理解した上で観て頂きたいと思いました。
なぜなら、私自身試写会に行き、今までのNARUTO映画の概念を持ったまま観て後悔したからです。その時は、とてもじゃありませんが楽しめなかった…試写会の帰り道付き添ってくれた友達に愚痴ばかりこぼしてました(笑)
でも、同じく連載当初からNARUTOが好きだった友達に「だってナルトが主軸の恋愛映画なんだから他のキャラがああなるのはしょうがないじゃない。良い映画だったと思うけど何を観てたの?」と言われてはっとしましたね。
偏見で観てたのは否めなかったので、次は公開日に最後のもう一回と思い観に行きました。内容も知ってたので落ち着いて観れたのですが、そのせいか最初に観た時よりも内容や色々なネタに関してすんなり頭に入ってきたといいますか…ナルトの恋愛映画として楽しむことができました。
もともとナルトとヒナタに関しては好きなキャラ同士だったので…どうくっつくのか楽しみにしてた分、多くを求めすぎてたのかな…と思いました。(そこら辺は詳しく言ってしまうとネタバレになりますので映画をご覧になって下さい)
とにかく今までにない映画…「今までと違う映画」だと言う事と「恋愛映画」だと言う事を頭に入れて楽しんで頂きたい。恥ずかしい部分が多いのですが(笑)どうか今までの固定概念で歪めたまま観るのだけは後悔しますので(私がそうだったように)…どうか楽しんで観て頂ければなと思います。
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※以降はネタバレ含みますので読まれる際は注意※
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■観た方向け
酷評などもあり、私のように初回観て「もう観ない!!」と言われたりしてる方もいたので…僭越ながらこちらのレビューにて意見させて頂きたいと思い投稿させて頂きました。私は初回の試写会を含み全4回観に行っております。映画版の小説やパンフレットも買いました(作成者側の意図もちゃんと読みとるため)
以下ネタバレ含みます。賛否両論です。
私も最初試写会で観た時、べったべたの展開とご都合主義的なストーリーに「こんなのNARUTOじゃない…二度と観ない」と愚痴ばかりこぼしてました。とにかくナルトとヒナタ以外がおざなりすぎると言いますか…特に敵役のトネリの背景が薄い!!
ナルトとヒナタのキャラが好きだったのに、公式でせっかくくっついたのに、こんなにひどい映画にして大衆を敵にまわして【あの2人くっつかなきゃよかった】とか言われたらどうしてくれんだ!!と愚痴ばかりこぼしてました…えぇ…こぼしてました。
ですが、二回目の映画を観る前にパンフレットと事前に入手していた映画本を読み制作側の意図を知ったうえで観たら割とすんなりと言いますか…ちゃんと頭に入ってきたのでびっくりしました。
言い方が悪いかもしれませんが「NARUTO」としての映画でなく「ナルト」自身の「恋愛映画」として観たら…割と妥協というか…納得できました。サクラやシカマルたちが脇役でそんなに出張らなかったのも理解できましたし…なんというか…「ナルトの恋愛映画」で最初観てなかったんですよね……頭にある固定概念みたいなのって怖いなって思いました。
ナルトの心情変化に関しては小説版でもちょくちょく書いてあったのですが…説明不足だったかなとは思います。2回目ちゃんと観れたから、じゃぁナルトの心情変化を追って観かえせるかなと3回目観ましたけど…それでも説明不足感な上に理解に苦しみました(笑)
4回目を観て、友人と意見交換してやっと納得できたのですが…まぁ良くも悪くもナルトは「子供」だったのだと言う感じでした。幼少期から忌み嫌われて両親もいない。そんな中で育ってきたのだから親から教えられる当たり前のことを知らなくて当然だと…私たちが知っていて当たり前の異性の好きが他人とはずれてて当然なのだと…まさしくパンフレットにあった恋愛偏差値30なんだなと理解しました。そんでもって、中身が小学生並みの恋愛感だから、ヒナタの好意を知って浮足立つし、あんな場面で好きだと答えてしまう…というところでしょうか…女側からしたらちょっと最低かな?と思います(笑)
この気持ちを好きかどうかはまだ分からないけどヒナタの気持ちに答えたい=愛
だから今回のテーマは「愛」だという感じで今のところ…ナルトのヒナタに対する行動には妥協してます…だったら誰かに好きって言われたら誰にでも答えるのかというと…そこはヒナタだからだとナルトには答えてほしいところですね。
(原作のサクラの告白は別の意味も含んでいましたのでここではノーカウントさせて頂きます)
…じゃないとこの映画をせっかく観れたのに今度こそ本当に観れなくなります…(苦笑)
言いたいこと書きたいことはたくさんあるのですが…ひとまず私が一番ひっかかってたことだけをかいてみました。
評価については、ナルトの「恋愛映画」として観れば普通に観れたことと、アクションはもの足りなさも感じますが最後まで安定した良作画でしたので、初回の試写会時の評価を除きまして…これから観て頂く方たちに恋愛映画として楽しんで頂けるよう期待を一つ込めまして星4つにさせて頂きます。
何にしてもNARUTOとしての最後の映画ですので…少しでも楽しみたいですよね。私もそうですので…自分の中で少しずつ読み解きながら…また映画を観たいと思いました。
ここまで駄文を読んで頂きありがとうございました。
あくまで私個人の意見ですので…不快になられましたらすみません。