「戦時下疎開先で生き抜く双子の物語」悪童日記 葵須さんの映画レビュー(感想・評価)
戦時下疎開先で生き抜く双子の物語
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イメージとしては火垂るの墓のような印象か。理不尽な場面と双子のドライな性格により、双子への感情移入はそこまでできないが、退屈はそこまでなく楽しむことができた。登場人物皆、好感度を持てる登場人物がいないことにリアルさを感じる。一人だけ劇を通じて精神性の成長もしくは改心を感じられた人物がいる。彼女を見ていると、口は悪くとも行動で示すことの価値と、過去に囚われ踏み出せずくすぶり続ける人間の悲哀を思う。悪童さは解釈の問題だろうが感じることは無かった。最後の双子の選択には映画中に説明が無かった。今までの生き方が不要になり、過去と決別し新しい生き方に入るということだろうが、説明が欲しかった。
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