「せっかくの設定も、雑な作りが勿体無い」グランドピアノ 狙われた黒鍵 スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)
せっかくの設定も、雑な作りが勿体無い
リアリティは皆無なんで、細かいことを考えずにノレるかノレないかで見る側の評価も大きく変わってきそうですが、私は正直突っ込みどころが気になりすぎて、いまいちノレなかった側でした。
設定は面白かったんですけどね、天才ピアニストがコンサートで演奏中にレーザーポインターで命を狙われ続け、一音でも外したら殺されると言うスリリングな展開は、基本的には面白かった、けど・・・いくらなんでも作りが雑すぎて、突っ込まずにはいられないでしょ(苦笑)
私はクラシックコンサートなんて行ったことも無いですから、実際どうなのかは知りませんが、さすがに演者が演奏中にしょっちゅうあっちこっち行っていなくなることなんて、いくらなんでも・・・。
スマホでメール打ちながらピアノ弾いたり、演奏中犯人と会話をし続けたり、せっかくのシチュエーションスリラーの緊張感もこれだと台無し。
一応スピード感はありましたから、それでもまあ何だかんだで一定のドキドキ感は味わえましたが、もう少し細かい部分を煮詰めたら良作になった可能性もあった舞台設定だったので、惜しいとしか言いようがないですね。
イライジャ・ウッド君は頑張ってましたけど。
ジョン・キューザックを中心とした犯人側の設定も酷い。
最初は緻密な計画かと思ったのに、3年もかけてこれかい(苦笑)
とりあえずピアノは無視して、イライジャVSジョンの対決を楽しむのが吉でしょうね。
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