「極薄スリム。」神さまの言うとおり 三遊亭大ピンチさんの映画レビュー(感想・評価)
極薄スリム。
「神さまの言うとおり」見ました。
結論から言うとつまらない。とても。
と言うのも、三池作品が好きな人は特にそうだと思う。
残虐描写は「悪の教典」に比べるとかなり薄い。
三池監督お得意の悪ふざけも皆無。
物語のスリルも「藁の盾」には遠く及ばず。
映画としての完成度は、上記のようにかなり薄味。
ですが、『ダルマさんが転んだ』の描写はかなり楽しめた。どーゆー理屈で首がなくなるのかは分からなかったけど、ダルマのビジュアルも怖くて不気味だし、スリルな会話劇としてもいいし、染谷将太の登場の仕方も監督の"染谷愛"を存分に感じた。ただそこから全体的に尻すぼみ。
突っ込み所はかなり大量。どうして携帯を持ってるの?どうしてパソコンを持ってるの?福士蒼太疲れすぎじゃない?
でもそれより問題は、"ストーリー"がない事。
オープニングからいきなりダルマ登場は良しとして、そこから福士蒼太や染谷将太が出てくる。そこから少しずつ回想シーンが挟み込まれているんだけど、それはあくまで登場人物の説明であって、状況の説明はなし。何がなんだか分からぬまま残虐な行為が起きる衝撃を、観客にも疑似体験してほしいという作り手の意図を感じるが、あまりにも説明不足。結局最期まで説明はなく、神の存在とやらを臭わせる程度。あの終わり方は続編がありそうだけど、特に期待を抱かせる物でもないし、「まだゲームは終わってないぞ!」とこちらに思わせるくらいじゃないと、話にならない。
ヒロインの末路は意外性があって話として悪くないと思うけど、散って無くなるCGがファンタジー過ぎて。。
残酷描写も、首チョンパくらいだし。体を股から引き裂くならもう少し見せてよ。人が招き猫に食べられるなら血飛沫でイイから見せてよ。ホントに残念。
良かったと思う所は、怪物達の声の主。少し抜けた感じがピッタリだし、この話の中でいいアクセントになってる。特に山崎努さん。予告だけ見ると荒々しい感じだけど、そのイメージを持っていくと拍子抜け。すごく良かった。悪ふざけとリアルのバランスかな。マトリョーシカの声はアニメっぽくて馴染んでいるとは言えないけど。
長々とすいません。面白くなかったです。
続編はティム・バートンに監督してほしい。
あ、あとこれは声を大にして言いたい。
招き猫の声がエロい!!!!!!!!!!!!!
前田敦子がエロい!!!!!!!!!!!!!!
前田敦子が好きな人なら、一人でおっ始めるんじゃないですかね??