「だるまさんが、ころんだ。」神さまの言うとおり mg599さんの映画レビュー(感想・評価)
だるまさんが、ころんだ。
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映画は突然始まる。血のりに模した赤いビーズが教室を埋める。死の“だるまさんが転んだ”だ。
まったく唐突に始まる。
映画の構成としては、けっこう破格である。誰が何者?という紹介や説明もなく、生徒が死んでいく。
前半に挿入される回想が、思いのほか威力を発揮する。瞬(福士蒼汰)といちか(山崎紘菜)の関係性は、この回想で瞬間的にわかるようになっている。染谷将太がうまい。
この理不尽なゲームは全世界の高校で起こっているとわかり、連れさられた高校生たちを神の子ともてはやすようになる。
三池崇史の演出は、あり得ないことに説得力を持たせるよりも、おもしろさを追求しているように見える。
映画の中で描かれていることが理不尽なもので、また、起こり得ないことなので、自由なのだ。
観ている我々はこのわけのわからない世界観に乗っかればいい。
これは後発の「寄生獣」(山崎貴監督)にも言えるかもしれない。
「神」と名指しされたリリー・フランキーと引きこもりから突如暴走族のつなぎを着て外に飛び出した大森南朋の役割がないまま映画は終わっている。
続編製作の決定は聞いていないが、もしないなら彼らは何?となってしまう。
是非続編を。
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