「寄生獣の正体」寄生獣 完結編 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
寄生獣の正体
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"寄生獣" 二部作第2部。
原作(講談社文庫版)は既読です。
パラサイトと人間の立場が逆転すると云うまさかの展開と、種の存続をかけた攻防に手に汗握りました。パラサイト(マイノリティー)を駆逐しようとする様は、人間こそ恐ろしい存在と云う主張を裏付けるようで考えさせられました。
パラサイト誕生の裏に介在していたのは地球意思かと思いきや、その正体に唖然とし、同時に「なるほど」と納得が行きました。上手く言えませんが、ピースが嵌まった感じでした。
自分たちの利益だけを考え、地球を食い荒らす寄生獣とはいったい誰のことなのか?―はい、間違い無く人類です。
新一と後藤の最終決戦が繰り広げられた場所が放射性廃棄物処理場と云うのが、その極致を表しているなと思いました。
後藤を倒した方法も、人類がこれまで他の生物たちにして来た仕打ちを見ているようで、素直には喜べなかったです…
過ちばかりの人類。では夢も希望も無いのかと言うとそう云うわけでは無く、欠点があるからこそ美しいものがあるのと同様に、人類も捨てたもんじゃないのではないか、と…
愚かさと怖さを持つ反面、その対局にある慈愛と優しさも持ち合わせているのが人間と云う生き物の複雑で愛おしき正体ではないか?―とても深い物語に圧倒されました。
※以降の鑑賞記録
2016/? ?/? ?:Blu-ray
2022/07/29:Amazon Prime Video
※修正(2023/04/28)
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