「無駄がなく 思い切りのいい、 エンタメ映画。」ジュラシック・ワールド 年間100本を劇場で観るシネオさんの映画レビュー(感想・評価)
無駄がなく 思い切りのいい、 エンタメ映画。
スピルバーグが製作総指揮の
誰もが知ってる人気シリーズ
14年振りの第4弾。
故ジョン・ハモンドが創った、
イスラ・ヌブラル島「ジュラシック・パーク」
の事故から22年、
新しい経営者で復活したという設定。
もう期待大で、IMAXで鑑賞。
冒頭から1日に2万人の観光客で賑わう
新しい「ジュラシック・ワールドのスケール感。
そしてあのジョンウィリアムズの音楽。
再開に喜ばずにはいられない。
まるでテーマパークに自分が来て、
ワクワクしているような錯覚になる。
新しいものが求められ、
もっと巨大で恐ろしい恐竜
を遺伝子操作でつくる。
それが逃げ出して、大パニック。
レジェンドだった1を
適当に焼き直したようなストーリーに、
目新しいところはなし。
ツジツマも突っ込みどころだらけだし、
人間描写も稀薄。
スピルバーグが監督だと、
ストーリーも素晴らしいのだけど、
総指揮の場合はよくあるパターン。
ここはホントに想定内。
けどこの映画は恐竜を魅せて、
サバイバルでドキドキさせる映画。
そこに特化したのは、ある意味英断だよ。
だから博物館やテーマパーク的に
楽しむのが正しい。
そう考えれば童心に戻って
あっという間の2時間越えだ。
シンプルなアクションやバトルに息をのみ、
その場にいるかのような臨場感で没頭できる。
さすが世界屈指のVFXチームの仕事だよ。
ラプトルを印象的に使ったり、
1のジープがでてくるあたりは、
前作への愛情が感じられて嬉しい。
草食恐竜のトリケラトプス、
ステゴサウルスは、
存在すればこんな風に
子どもたちと戯れるのだろうなぁと
楽しくなる。
空から来るプテラノドンは
まるでヒッチコックの鳥のように怖い。
そして新種のとTレックスの壮絶な戦いは、
ラストの意外な決着も含めて、
結構良かった。
苦言を言うなら
新種の恐竜は、
もう少し思い切ったデザインが良かった。
なんかTレックスとあまり区別がつかなかったのが、
ちょっと残念だったよ。
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まぁこういう映画にリアルを求めると、
いろいろあるけど、
そもそも設定がSFだから、
そこは許せるとこかな。
かといってジャマな恋愛や家族の絆系を
詰め込まない割り切りは気持ちよかった。
つーか、もっといらなかったけどね。
ちょっと大画面で、ドキドキしに行っちゃう?
みたいなノリで楽しむならすごくいい映画だよ。
そういう意味じゃ、
3DやIMAXで観るのをオススメします!