「恐竜の迫力一手で押しきった。でもそれでいいと思う。」ジュラシック・ワールド hartzaさんの映画レビュー(感想・評価)
恐竜の迫力一手で押しきった。でもそれでいいと思う。
大迫力の恐竜やパークのギミックでワクワクと気持ちが盛り上がり、後半のパニックでハラハラする、それ以上の感想は何もないけど、それで十分、それを求めて見に行ったから、大満足。
2Dで見たけど、IMAXか3Dにしなかったのはちょっと後悔です。
人々は常に更に刺激の強さを求めるってのは、映画の観客に向けられた言葉ですかね。で、おーやってやろうじゃないのって応えてくれました。
映画のなかの兄弟くらいの歳なら、友達や彼氏彼女と、マジやべーって楽しめて、思い出に残る。
ジュラシックパーク時代の車を使って危機を回避して、
旧作ファンの大人の気持ちもちょっとくすぐるけど、あくまでも、ザ・夏休み映画。
人間ドラマは、というか人間はあくまでもオマケ。
繊細でちょっと内向的だけど、賢くて本当は勇敢な少年、
思春期真っ只中ですかしてカッコつけることと女子のことで頭一杯、けど本当は優しいお兄ちゃん、
男くさいけど、誠実で有能、ハートが熱くて周りから信頼されてて、女心がわからないのがタマに傷、けどそこがまたイイ主人公、甥っ子の歳も分からぬ、効率・収益至上主義のバリキャリ、成功してるけど実は寂しいヒロイン等々、
主役悪役チョイ役、挙げるとキリがないテンプレート。
しかも皆キャラクターの範囲内で、見せ場もらってまあまあそれなりに活躍するエピソードもテンプレート通り。
けど、ドラマパートをバッサリ切るとまではいかないけど、
潔く添え物扱いにしたところ、いいと思いました。
人間の行き過ぎた万能感や拝金主義への批判などの社会的メッセージもそれほど強く押し出してないから、
変なノイズなしに、恐竜の迫力や怖さに集中できる。
恐竜が主役、恐竜を倒すのも恐竜。
クリス・プラットはガーディアンズオブギャラクシーで頑張ってくれ。
興業収入程スゴい映画ってわけじゃないけど、楽しかったです。
ラストシーンのダサさだけなんとかしてできなかったのか。(過去作からのオマージュかなんかなの?)
最初のキスシーンは悪くなかったのに。