「何度でも楽しめるアトラクションムービー」ジュラシック・ワールド えのきちさんの映画レビュー(感想・評価)
何度でも楽しめるアトラクションムービー
『ジュラシック・ワールド』を鑑賞。
スティーブン・スピルバーグ監督による「ジュラシック・パーク」シリーズの4作目。前作から14年ぶりの新作となる。
数々の困難を解決し、テーマパークとして順調に稼働している「ジュラシック・ワールド」だったが、来場客数を維持、拡大する為にDNA操作による新種の恐竜を生みだしていた。
とまぁこの設定から想像出来る通りの展開である。
1作目から20年経過したこともあり、CGの質感や映像の迫力は大幅にアップしている。恐竜達も進化、順応を重ねており、それに比べ学習能力のない一部の人間によってパーク存続の危機に陥る。
今シリーズは毎回ほぼ同じような展開であるから観客もそれ自体はあまり気にはしていない。
全米でのオープニング興収が歴代新記録を達成した事でも立証されている。
登場する恐竜の種類はシリーズ最多。
惜しげもなくスクリーンを縦横無尽に暴れ回る。
恐竜好きの子供達にはたまらない作品となっている。
但し小さなお子様にはちと刺激の強い映像なので注意が必要だ。
先日鑑賞した「進撃の巨人」同様に人間が襲われるわけだが、映像のグロさでは「進撃」に軍配が上がるものの、緊迫感、恐怖感では今作が大幅に上回る。
グロさに頼らずともきちんと恐怖感は伝わってくる。
こうでなければならない。流石である。
子供達の夏休み映画としても最適だし、デートムービーとしても文句なしに楽しめる。
テーマパークを描いてはいるが、この作品自体が少し時間の長いアトラクションそのものなのだ。
観終わったあとのホッとする安心感は何度味わっても心地よい。