「ティラノ・ラプトル・インドミナス 恐竜大進撃」ジュラシック・ワールド 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
ティラノ・ラプトル・インドミナス 恐竜大進撃
実に12年振りとなるシリーズ最新第4弾。
そんなブランクを感じさせない、全世界歴代興行収入3位にランクインするメガヒット!
22年前、1作目が当時の記録を更新する大ヒットとなり、時を経てその最新作がまたまた記録破りの大ヒット。
改めて、人気の高さを実感した。
1作目には特別な思い出と愛着がある。
平成ゴジラシリーズが好きだったあの頃、CGで描かれた生きているような恐竜を大スクリーンで観た時の衝撃と言ったら!
どうやって作ったんだろう、と“映画製作”と言う仕事に真剣に興味を持ったきっかけにもなった。
以来、何度見たか分からない。
さて、久々に大スクリーンで観た恐竜たちは…
この夏一番の劇場型アトラクション!
ハラハラドキドキ、スリル満点、それでいて楽しい。
こんなテーマパークが本当にあったら行ってみたい。喰われなければ。
1作目のような新鮮味が無いと言われてるようだが、僕としては恐竜たちはいつ見てもワクワク、ワクワク!
スクリーン上を縦横無尽に蹂躙し、シリーズお馴染みの恐竜が登場すると何か嬉しい。
「Ⅲ」に続いて話題は、新恐竜。
まずは、予告編でも印象的な海から飛び跳ねて大口パックンチョ!…のモササウルス。
水棲恐竜はシリーズ初で、これで陸海空を制覇した。
最後の最後に一番美味しい所をさらっていく。
そして、今回最大の目玉、飼い慣らせない王者=インドミナス・レックス!
複数の恐竜や生物のDNAを合わせた禁断のハイブリッド。
自信を持ってオススメ出来る暴れっぷりは、シリーズ最恐!
シリーズの顔だったティラノサウルスとヴェロキラプトル。
「Ⅲ」ではスピノサウルスに、本作ではインドミナス・レックスにお株を奪われ、ラプトルに至っては人間に手懐けられ…、
と、思ったら!
それぞれにちゃんと見せ場が用意されていた。
特にティラノの登場シーンはかっこよく、主役の座を奪おうとするイレギュラーに鉄槌を下す。
気分はもはや怪獣映画!
シリーズの真の主役と影の主役は健在なり!
テーマパークで事件が起こる。
確かにストーリーは1作目の焼き直しで他愛ないが、こうも考えられる。
恐竜たちは自然のままに…ジョン・ハモンドの願いとは裏腹にパークは再演され、再び事件が。
インドミナス・レックスは生命をも支配出来ると思い上がる人間の傲慢であり、繰り返される歴史は痛烈な皮肉。
シリーズへのリンクネタにニヤリ。
ジョン・ウィリアムズによるお馴染みのテーマ曲がかかるとワクワク感がさらに増す。
(出来ればエンディングはこの音楽で締めて欲しかった)
シリーズのファンもシリーズ初体験の人も楽しめるエンターテイメント!
理屈抜きで、さあ、ジュラ紀の世界へ!
これだけ大ヒットしたから続編にも期待。
気になるのはタイトル。
“パーク”“ワールド”と来て、次はいよいよ“プラネット”かな?
(「ドラえもん のび太の夢幻三剣士」の劇中劇でそんなのあったような…)