劇場公開日 2014年3月21日

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「"生き残った者"、或いは"生き残ってしまった者"…。」ローン・サバイバー 平田 一さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0"生き残った者"、或いは"生き残ってしまった者"…。

2014年9月5日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

興奮

最後のウォルバーグの表情と台詞、本編が無事に終わった後の脱力感は、あの『プライベート・ライアン』と『ブラックホーク・ダウン』に間違いなく匹敵してるのに、明らかにこの作品が突出してるのは、"目の前の死"に対する描き方。主要人物は家族もいて、父親であり、"兵士"って装備をすぐに下ろせば、どこにでもいるはずのありふれた"一人"。しかも他愛ない話に盛り上がってるわけだから、余計に役を"役"に見れない…。だから次々と死んでいくの見る度に正視するのが辛いんだよね…。
だからこそ後半の"助け合い"が問答無用に熱くなって、やっと救われた瞬間は観客を"体験者"に錯覚させるぐらい、真に迫ってて泣きそうになった。ここまで感情を揺さぶられたのは、先に述べた二本以来。
早々お目にかかれない、"21世紀の戦争映画"ですね。

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平田 一