「受け手次第」ローン・サバイバー えらさんの映画レビュー(感想・評価)
受け手次第
マイケルサンデル教授の著書で見た実話が映画化ということで前から気になっていましたが、やっと見られました。ロクに戦争映画も見たことがないのですが、簡単に感想を。
単純に良いと思ったのはアクションは勿論音楽と演出。音楽は「お、かっこいいな」と思いつつシーンと調和してるし、隊員が死ぬシーンの演出は特に好き。そしてなんといっても音!この点だけでも映画館で見るべき理由になります。迫力がすごい。
わざわざ実写化しただけあって、全体に製作陣の真摯な思いが伝わってくる作品でした。以前『ラッシュ』か何かの時に「実写化はオチが読めてつまらない」というようなことを言った気がしたのですが、それだけじゃないですよね。すみません。その先にある我々の受け止め方が重要なのかなと。
そして大義を振りかざして他国に踏み込み人を殺す者達と、終盤に出てくるとある人物の対比の皮肉っぷりがたまらない。前から多少疑問ではあったのですが、他国に出向いてまでする自警活動の意義について考えさせられました。『フルートベール駅で』に続いて価値ある映画化作品。今年実話の映画化多いですね。
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