「どうか導いてくれ」X-MEN:フューチャー&パスト SCARSさんの映画レビュー(感想・評価)
どうか導いてくれ
X-MENはマーベル・コミックの中のスーパーヒーローものを映画にしたものであり、本作はシリーズ通算7作目の映画である。(ウルヴァリンものも含む)
内容としては近未来でセンチネルというロボット軍隊がミュータント排除に動いている中、精神を過去に送ることのできる能力を持つキティ・プライドの力を使いウルヴァリンの精神を過去に送る。(体がウルヴァリン以外もたないため)
そして、若き日のプロフェッサーXとマグニートを協力させミスティークがつくった未来への原因を阻止しようとする・・・
前置きとしてX-MENは単にヒーローものではなく、人間が異端な人たちを排除する差別が一つのテーマであることが明白ですがそれに連なって反戦争などの色んなテーマが掲げられてるので自分的にはかなり好きな作品の一つです。
そして冒頭の数分のミュータントとセンチネル戦いで誰もが思うことはミュータントと一人のウォーパスが掟ポルシェさんに激似な事(笑)
これは日本人で知っている人なら誰でも思うことだと思います。
良かった点はまず戦いのシーンが工夫されていること。
冒頭のセンチネルとの戦いは単純に能力を出し合う戦いではなくミュータント同士の連携で敵に立ち向かうところとか見てて爽快だった。
特にブリンクのテレポートやウォーパスの身体能力は未来の思考の戦い方というかまあセンチネルから逃げるための時間を稼ぐためのい戦い方なんですが良かったです
次に、本作ではより個々のキャラクターの心情が上手く表現されていたところ
具体的に言えば人格者であるプロフェッサーXは心が繊細なために周りの苦しむ声(能力で頭に自然と聞こえる)に耐えられず病んでしまうがそこから立ち直るところやマグニートの未来を守るために冷酷なるがどうしてもチャールズ(プロフェッサーX)を裏切れないところ。(シリーズを通したこの関係は個人的には凄く好きです)
あとは、いわずもがなクイックシルバーの活躍
ヘッドフォンで80年代の音楽をかけながら時が止まったかのように音速で敵を一掃してしまう
まああとは個人的にマグニートの野球場をぶっ壊しですね(笑)そこまでする?wって心の中でつっこみながらもめちゃくちゃあがりましたね!(もう映画館でマグニートと同じポーズをしたくなるくらいw)
悪い点は、過去の作品との色々な矛盾点がでてしまうこと
これは映画のX-MEN特有といえばそうですがシリーズを通してみている人達にとってはあれは?なんだったんとかなんか見てて感情移入しにくい場面が出てしまう。(マグニートは能力失ったんじゃないのとか)
次に、未来のシーンが少なすぎて過去のとの対比があまり描かれてないこと
これにより今の未来に対する原因ぐらいしか説明されていなくて近未来なのに人間が住んでる感がほぼゼロでミュータントVSロボット(センチネル)の時代としか思えない
(もしロボットが暴走してミュータントだけでなく人類に対して攻撃していたとしても管理する人物なるものは必要かと)
あとは、マグニートを救出する際に映像がざらざらのテレビで監視としてるのに地下は近未来風の施設ギャップがあり過ぎですね
自分が観たの公開から暫く経ってからでしたので客が自分しかいなかったですが、レビューの多さや公開規模からして結構注目度の高い作品であったことは間違いないと思います
まだ公開していますしこの手の迫力のある作品は絶対に映画館で観たほうがいいと思います
※エンドロールが終わるまで席は立たないでください
次回の予告につながる映像が流れます