「センチネル?」X-MEN:フューチャー&パスト ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
センチネル?
B・シンガー、お帰りなさい!特別企画みたいな今作。
前作の誕生秘話「ファースト・ジェネレーション」の続編、
ということでかなりの期待をして観てみたんだけど…
けっこう複雑化。辻褄を合わせようと脚本に磨きをかけた
おかげで、面白単純話<複雑混沌話になってきた感のある
このシリーズ、ファンにはお楽しみ部分も満載でしたが。。
そもそもこのセンチネルというバイオメカニカル・ロボット、
今まで長らく観てきたのに、観たことも聞いたこともない
っていうところが凄いわね(いないことになってるからか~)
しかも2023年の人類はそいつの暴走によって壊滅状態に…。
えーっ!スゴイ大変じゃないの!なんて思っている間に、
ウルちゃんがあっという間に50年前へと魂を送られていき…。
わーい♪若き日のチャールズに逢えると思ったのも束の間、
すっごいヤサグレてて…あららら。
今回はいつも好き勝手に動いているウルちゃんが、彼らを
先導する働きをする(一応年長者になりますから)のがステキ、
それはいいけど、ちょっとゴチャゴチャしすぎているというか、
過去と未来を行ったり来たりするということは(場面的にも)
死んだ人は生きてるし、知らない人は出てくるし、これ誰?
っていうすっごい動きをするミュータントなんかも登場して、
楽しいけどワケわかんなくなってきちゃうところが大半。
どこに焦点を持っていこうかなーと思って観ると、やっぱり
今回はレイヴン、ミスティークが肝という感じになってくる。
チャールズとエリックの間で板挟みとなって、引き裂かれた
可哀想な女の子だったことが浮かび上がってくる。
彼女の心情に沿った展開は好感が持てるし、演じるジェニファー
も身体を真っ青に塗って(全裸に塗料なんだって~)頑張っている
のが十分に伝わるんだけど、あれ?ウルちゃんどこ?のような
感覚に陥ることもしばしば。
そんな中、相変わらずドーン!と構えているのがエリック氏。
犬猿の仲のチャールズとはケンカばかり繰り返すんだけれど、
今回は共闘してもらいませんとね、センチネル片付かないから。
初観さんにはちょっと気の毒な設定・展開ながら、
(良かったらシリーズで観てみてね)その後の未来にはおぉ~!と
思える復活メンバーがいたりして、ほんの少しだけど彼らを
観られたのが嬉しい限り。この先に凄い闘いが待ってるらしい。
(貫録増しましたねウルちゃん。でもサイクロプスとは相変らずだ)