「シリーズを一つにまとめた傑作」X-MEN:フューチャー&パスト shibaさんの映画レビュー(感想・評価)
シリーズを一つにまとめた傑作
過去六作を見ていると、この映画は最高に楽しめる。サムライは観なくてもいいが。
この映画に欠点があるとすれば、それはアクション的な見せ場が少ないこと、説明不足な部分があることだろう。
しかし、それらを補ってあまりある傑作だ。
まず、冒頭の未来のシーンの絶望感。センチネル、ターミネーターなんかよりずっと怖い。
この映画、ブライアン・シンガー監督ということで、1、2作目よりもファーストジェネレーションが好きな自分は不安だったが、杞憂に終わった。
タイムトラベルによくあるような複雑さはなく、終始わかりやすい演出だった。音楽も、これまで通り素晴らしかった。
役者たちの演技もよかった。特に過去組のジェームズ・マカヴォイとマイケル・ファスベンダー。この二人は存在感が違った。
所々にあるユーモア、重厚な雰囲気、派手なアクションが最高だった。
過去と未来というよりメインは過去で、過去のプロフェッサー達の心理描写が素晴らしかった。ファーストジェネレーションで語られたプロフェッサー、ミスティーク、マグニートーの関係性が大きなテーマだと思う。
このシリーズの常だが、やはり政治と絡ませて進んでいく話が面白い。
シリーズへの配慮もしっかりあって、過去作をまとめる集大成的な傑作だ。
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