「残念な前シリーズさえ取り戻す秀逸な結節点」X-MEN:フューチャー&パスト willstrongさんの映画レビュー(感想・評価)
残念な前シリーズさえ取り戻す秀逸な結節点
いやー面白かった
尾を引くような面白さを感じたのは久々
オリジナルシリーズの1、2作目の監督を担当したブライアンシンガーならではの素晴らしい出来に惚れ込んだ。
凄まじく駄作のシリーズエンドを迎えたファイナルディシジョンにより、クソシリーズと落ちぶれたXMENオリジナルだが、見事に全ての伏線を上手く取り戻し、尚且つ今後のシリーズへの無限の可能性を与えることができたのは、彼だから成し得た素晴らしい業である。
タイムスリップものにしたのも本当の意味で、自分の手でオリジナルに終止符を打てる最良の方法だったからかもしれない。
溢れているタイムスリップもので、展開が読めそうではあるものの、ウルヴァリンやプロフェッサーの特徴を巧みに活かし、未来と過去を切り替えつつ、主要人物と新キャラ、戦闘シーンとストーリーライン、過去作の繋がりが小気味良く織り交ざり飽きることなく入り込めた。
オリジナルも含めXMENシリーズとしては大きな区切りをつけ、重要で完璧な結節点となった今作により、今後の壮大なストーリーに大きな期待を抱いてしまうのは自然な流れだと思う。
ここからは作品には関係しないのだが、
今回3Dで鑑賞したものの、マグニートーの息子であるクイックシルバーの活躍シーン以外ではそれほど良さを実感できなかった。
むしろ3Dだと吹き替えしか上映していなかったので、ミスティークの残念な吹き替えにがっかりするデメリットのほうが大きかった。
やはり個人的には話題の人物を使う吹き替えは受け入れられそうに無い。
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