「このサブタイトルはいかに」X-MEN:フューチャー&パスト snake666さんの映画レビュー(感想・評価)
このサブタイトルはいかに
てっきり過去のメンバーと未来のメンバーが夢の共演をはたし、最強の敵と闘う「お祭り」だと期待していました。
しかし蓋を開けてみればそんな期待は皆無で、未来のゴタゴタを過去の歴史を変える事で解決しようっていうタイムスリップものの定番ストーリーで、過去に行くのはウルヴァリン1人。しかも肉体ではなく精神のみがタイムスリップする設定なのでウルヴァリン自身も過去の自分とのご対面はない。
んで物語も修正されるべく過去での出来事が軸になって進んでいくわけで、「フューチャー&パスト」と言っていながら「ファーストジェネレーション」と「ウルヴァリンX-MEN ZERO」の間のエピソード2的な印象が強かったです。
まぁそれはそれで割り切って見ればそれなりに楽しめる展開になっていて「ファースト〜」の後、各メンバーに何が起きていたかっつ〜話はなかなか興味深いものがありました。
逆に「ファイナルディシジョン」「ウルヴァリンSAMURAI」以降、未来に至るまでの話が全く無かった事はモヤモヤ感が残りました。
植物人間に精神だけ残したチャールズはいかにして肉体を取り戻したのか、キュアによってパワーを失ったマグニートーのパワーが復活した経緯、そこは何事もなく流されてしまいました。
あと、今回の敵であるセンチネル
が「マイティーソー」に出てきたデストロイヤーにどことなく似ているのは何か関連があるのかなと思いましたがこちらもモヤモヤ気になっちゃうポイントでした。
未来の話の方には新しいメンバーも増えており、掟ポルシェ似の方やアジア系コスプレ女子などはそこそこ活躍していたのが印象的でした。
X-MENシリーズの裏テーマである差別社会の問題に対して闘うっつ〜のは今回もガッツリあり、基本真面目ですが個人的にはそこがあまりこのシリーズにハマれない所かなと。
まぁそれを排除したらこのシリーズは成立出来ませんが、もう少しライトにやってもらって、もっと「お祭り」要素を期待したかったです。せっかく「フューチャー&パスト」って言ってるんですから。
でもラストの同窓会的なシーンはグッときましたけどね。