「…区切り…リセット…世代交代…継承…」X-MEN:フューチャー&パスト しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
…区切り…リセット…世代交代…継承…
"X-MEN" シリーズ通算第7作。
DVDで鑑賞(吹替)。
原作コミックは未読。
初期三部作と「ファースト・ジェネレーション」から始まったプリクエル・シリーズの出演者が一堂に会した、文字通りのオールスター映画。自然とキャストの顔触れが豪華極まりないことになっている。それだけで充分胸アツだった。
過去と未来を繋ぐのは我らがウルヴァリン。ミュータント滅亡の危機を回避するため1973年にタイムリープし、若きプロフェッサーやマグニートーらと共に立ち向かう。
ふたつのシリーズを接続し、双方の物語を一旦完結させた上で、時間軸をリセットし新たな始まりを描くと云う離れ業をやってのけていて、それらを成立させた構成に舌を巻いた。
が、一筋縄で行かないのが本シリーズの醍醐味じゃなかろうか。マグニートーの暴走やミュータントを巡る考えのぶつかり合いなど、永遠のテーマをきちんと内包していた。
時間軸がリセットされたことで、数々の批判に曝された初期三部作が無かったことになり、現在継続中のプリクエル・シリーズから新しい展開を模索することが可能となった。
ただ単にリブートするだけでなく、これまでがあった上での再スタートは、シリーズが築き上げて来たものを大切に考えていることの証明のようで、とても好感が持てた。
シリーズを継続する上で、巧みな世代交代である。キャスト交代もやり易くなっただろう。橋渡しをシリーズの象徴であるウルヴァリンが担うのも、上手く出来ていると思った。
[以降の鑑賞記録]
2020/03/21:WOWOWシネマ(字幕)
2024/08/07:Disney+(吹替)
※修正(2024/08/07)