「適度な緊張感ある良い作品」チェインド redirさんの映画レビュー(感想・評価)
適度な緊張感ある良い作品
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ドキュメンタリー作品やニュースなどを見てもう現実に押しつぶされ悲惨な気分になり、<娯楽>を求めてAmazonプライム物色。今の気分にぴたりと来た。リンチ監督の娘さんの作品とはな、期待できる、あらすじは暗そうだがリンチ監督系列ならもしやと思うたら、大当たりの作品だった。アメリカンクライムサスペンスというのか、よくわからないが、とにかく、アメリカっぽさ満載、暗い話だが素晴らしい会話劇(台本)素晴らしい演技。ニヤリとするようなセリフ、眼差しで互いを制したり認め合う犯罪者と被害者息子または疑似親子、またはchained buddyとでもいうのか。諦めないラビット、腐らないラビットもすごいし、ラストの展開もあっと思わせるお見事さ。最後のエンドロールまで魅せる聞かせる。一つ一つの効果音生活音が効いてる。暗く重い物語だが娯楽性というか中毒性というかなんとも言えない共感、嫌なこと見せられるんだけど、共感する、人殺しをして人を避けて生きていてもやはり人は一人では生きられないまたは生きたくないんだ。
ビンセントドノフリオの存在感、演技、声、笑いが素晴らしい。訳ありで彼を苦しめる、彼の大人になるまで、シリアルキラーのタクシー運転手になるまでの物語とか、その後のラビットの物語とか、あるのかな。展開して欲しい。まさに、chained として。
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