「民族の大移動」ザ・ドア 交差する世界 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
民族の大移動
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隣のおっさんがパラレルワールドだとはっきり言っていたので、多分そうなんでしょう。5年前の世界に行ってしまえば、自分だけ歳を取ってることになるだろうし、思い出さなきゃならなかったり、5年間のことは秘密にしなきゃならないので何かと不便。そう考えたら、『エンドゲーム』の世界もそんな感じか?まぁ、ギャンブルだけは儲かるとか言ってるけど、多分上手くいかない。
過去に戻ってやり直す人生。タイムスリップ作品では必ずついて回るパラドクスだが、パラレルワールドなら大丈夫。しかし、何人もが5年前の世界に来てしまったらどうなる?後戻りは出来ないので元の世界は人口が激減。そして5年前の世界では埋められた死体がいっぱい。必ず自分を殺すところに笑わせてもらった・・・
元の世界の自分を反省してやり直したいと願う人ばかりなのに、もう一人の自分がいるために矛盾が生じてしまうという設定。ストーリーはなかなか面白いし、トラックに撥ねられても果敢に娘を救出した後、苦悩するマッツ・ミケルセンの演技も良かった。そして旅立つときには白髪染め必携。
一つの町だけの設定だったけど、このドアが全世界に存在したらどうなるのか?やり直したいはずなのに必ず人(自分)を殺さなければならないこと、罪悪感で溢れかえりそうな奇妙な世界を想像するだけで楽しいかもしれません・・・
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