ホワイトタイガー ナチス極秘戦車・宿命の砲火のレビュー・感想・評価
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荒ぶる神々の話
主人公イワンは名前も過去も分からない。
破壊された戦車の中から救出された時に
彼は全ての記憶を失っていた。
便宜的に皆からイワンと呼ばれているに過ぎない。
彼は戦車と心を通じ合わせる不思議な男だ。
そして彼と対峙する神出鬼没のタイガー戦車
いきなり現れ死を振り撒く。
何度、戦車部隊を繰り出しても残るのは残骸と死者の山…タイガー戦車は忽然と消える。
狼狽するソ連軍は新型戦車を投入しタイガー戦車撃破を計画するのだが…
何とも不思議な映画だが、これは戦争を背景にした神話だ。
敵は戦車の形をした戦争と言う悪しき神で
イワンも悪しき神に立ち向かうべく戦車から産まれた神なのだ。
彼は世界の終わりまで戦い続けるのだろう
戦争が終わっても、あのタイガーは再び現れるのだから。
戦車の声を聴く男
Amazonプライム・ビデオで鑑賞。
戦車の声が聴こえる特殊能力(?)を持った男が、神出鬼没のナチス・ドイツ最強戦車“ホワイトタイガー”を迎え撃つ…! 男子の端くれならば、たぎらないわけにはいかない本格戦車アクションを堪能致しました(笑)
戦争映画としては異色な部類に入るのでは? ―と思いました。ところどころ思わせぶりなファンタジー要素があって、不思議な感覚でした。主人公の能力にしても、亡霊のようなホワイトタイガーにしても、掴みどころが無い!
ホワイトタイガーとの対決がクライマックスなのかと思いきや、見事に予想は裏切られました。しかし、方向性がぶれていたと云うか、あっちもこっちも手を出し過ぎて、結局全てが中途半端になってしまっているのがやや残念でした。
異質の戦車もの
戦車VS戦車戦では装甲の厚さや砲身の差から独軍のタイガーがソ連のT-34を凌駕していたのは事実、後に改良型が量産され接近戦ではタイガーと戦えるようになります、劇中のタイガーはソ連のIS-2を偽装したもので本物ではありません、沼に隠れていたところからポルシェモデルのプロトタイプかも知れませんが映画でも謎のままです。
独軍の神出鬼没の最強戦車と恐れられますが、その割には難なく居所を探り当てます。ホワイトタイガー1台にコテンパンにやられながらも主人公の戦車が一矢報いたところまでですので戦闘シーンとしては物足りないかもしれません。
主人公も神がかりの負傷兵で言動も飛んでいますし、ラストにヒットラーの独白が流れるところも風変り、よくある戦争ものとは異質のティストでした。
戦車かっこいい
ナチスの謎の戦車ホワイトタイガーと、全身90%の火傷から生還したらシックスセンスを持って戦車の神と交信できるようになった、戦車兵の対決を軸に、ロシア軍とドイツの敗戦を描く。
ホワイトタイガーが音もなく近づき、とんでもない精度の砲撃と連射でロシアの戦車隊を撃破しまくるところがすごかった。シャアのザクみたいで恐ろしかった。
戦車にはそれほど関心がなかったのだが、重量感と装甲に当たっても角度がよくなければ砲弾を跳ね返す頑丈さはすごくかっこよかった。もっさりした戦いもそれはそれで見ごたえがあった。
戦車好きにおすすめしたい一本だった。戦車の中だけで戦争を描いた意欲作『レバノン』があったけど、それはそれほど面白くなかった。またロシアの戦争映画では『オーガスト・ウォーズ』がとても面白かった。ロシアの戦争映画は面白いという思いが確信に変わる一本だった。
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