「夢の国計画。」トゥモローランド ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
夢の国計画。
'60年代の人々が夢見た未来には届いていないのが現代である。
様々な技術面で画期的な進歩を遂げたとはいえ、まだ車は空を
飛んでいないし(残念なことに)BTTFで描かれた2015年とも違うx
っていう夢もへったくれもないことをいう中高年にホラ!って
昔のドリーム力を運んでくれたような作品。なんて懐かしいv
発明家のジョジクルにソックリな顔の子供(爆)が登場するなり、
本当にあの頃はこんなこともあんなことも2000年代には可能に
なっているはずと誰もが憧れと確信を抱いてたのだと思い出す。
W・ディズニーが想像した未来へランド内のアトラクションから
入っていけるなんて子供らしくて夢のある発想。ピンバッジが
欲しい!って普通に思っちゃうもんね。ただその先にあるのが
本当に夢の世界なのかどうか…疑わしいと真っ先に思う裏根性。
やはり我ら中高年こそ素直になりなさいと言われているようだx
謎の少女・アテナはそばかす顔がとっても可愛いし、冒険に出る
主人公のケイシーは正に冒険好きとしか思えない行動力が魅力。
やっぱり選ばれただけあって、ピンバッジ保持者は素敵ねぇvと
思ったけど、あのジョジクル兄が一筋縄で靡く優しいおっさんの
筈がない。玄関でポーン!と人をふっ飛ばすあの仕掛けとか、
まぁ観ていて楽しい発明品や仕掛けがいい味出してるんだけど、
やや斜に構えた兄がその悲しき功労者であった事実が判明すると
あぁ~だからこの役がジョジクルなのか。と納得がいく。本人は
何で俺がこんな捻くれた親父の役なんだ!?って怒ってたけど、
合ってる合ってる、みんな似合ってるー(爆)
しかしある程度の昔を知っている人々には、あの頃夢見た未来と
閉塞感いっぱいの現代の落差に堪らない思いも芽生えそうだなぁ。
(だから夢の国があるんだよ?って、あ~それも計画だったのかな)