「夢見る人間(Dreamer)が、人類破滅を救う!」トゥモローランド Michiさんの映画レビュー(感想・評価)
夢見る人間(Dreamer)が、人類破滅を救う!
当該Disney作品は、先週6月6日に公開され、先週末興行成績は、
同じDisney提供の「シンデレラ」を抜いて、初登場1位のスタートでした。
全国643スクリーンで公開され、オープニング2日間で動員19万0216人、
興収2億6451万0300円でした。
Disneyは、昨年から、「アナ雪」、「マレフィセント」、「ベイマックス」、
「into the woods」、「シンデレラ」と立て続けにヒットを続けています。
最近では、「与えられる幸せ」ではなく「自分で勝ち取る幸せ」をテーマにしており、
考えさせられる作品が多くなってきました。
大したものです。流石です。
まずは、ちょっとした知識をお伝えします。
1. 1955年、カリフォルニア州アナハイムに"Disney Land"の1号が誕生・開園した。
2. 1964年に開催されたニューヨーク万博で、ユニセフから依頼を受けた
ウォルト・ディズニーは、「世界平和」をテーマとしたアトラクション
「イッツ・ア・スモール・ワールド」を出品した。その後、アナハイムのディズニーランドに
移築され、以後、各国のテーマパークにも作られ、人気アトラクションになった。
3. 1965年、フロリダ州オーランドに"Disney World"計画を発表。
4. Walt Disneyは、実験的未来都市構想を発表していた。
(EPCOT:Experimental Prototype Community of Tomorrow)
さて、Walt Disneyは、1966年に逝去していますが、Tomorrow Landは、たぶん、
上記EPCOTをベースとして創られたと思います。
当該作品を観て、ある学者の次のコメントを思い出しました。
「再生可能エネルギーなんて、考える必要はない。
なぜならば、石油などの化石燃料が枯渇する前に、人類は滅亡してしまうのだから。」
急な人口増加、エネルギー消費、世界温暖化、食糧・水の枯渇や
戦争・紛争を繰り返す人類を考えれば、その通りかも知れません。
また、ひとりあたり1000万円もの借金を作ってしまっても、財政再建を考えず、
国債を発行し続ける無責任な現代社会は、破滅に向かっているのかも知れません。
しかし、Disneyは、当該作品を通じて、次の事を訴えていると思いました。
『責任感を持って、あきらめない、夢見る人間(Dreamer)こそが、
明るい将来(Tomorrow Land)を創れるのだ。
そして、Dreamerは、老若男女や人種や社会的地位などとは関係ないのだ。
Dreamerとは、選ばれた人種ではなく、
我々ひとりひとりが、Dreamerに変革しなくてはならないのだ。
地球・世界を救うために。。。』
奥深い映画でした。
お薦めです!!!
Michi
[PS]
Merry Poppinsの様なミュージカルも、Disneyには創ってもらいたいものです。