「ブラッド・バード初の凡作」トゥモローランド ヒートこけしさんの映画レビュー(感想・評価)
ブラッド・バード初の凡作
天才ブラッド・バードが驚くほど精彩を欠いたなという印象。凡庸なビジュアルと平坦なストーリーテリングが辛い。確かにメッセージは刺さるものがあるが…ではあのラストの「その先」に何が待つだろう?と考えるとやはり突き詰めが甘い。この甘さは『エリジウム』にも感じた
いやわかるよ。こんな時代やさかい理想を語ることが大事なんだってことぐらいわかるよ。でもユートピアとディストピアはどうしても表裏一体。ジョン・レノンが想像してみろと言ったような世界にもいつかは争いが起こるよ多分。って思うのも「頭に刷り込まれてる」からってこと?
そもそもジョン・レノンなんて音楽性の違いみたいなことでケンカしておきながら何が「世界はひとつになるんだ」やねん。まずグループをひとつにしてから言わんかいとは思う。まあ冗談はさておきビートルズは偉大!
期待し過ぎた。でもブラッド・バードやぞ。『アイアン・ジャイアント』『Mr.インクレディブル』『レミーのおいしいレストラン』『M:I GP』の監督やぞ。そら期待するわいや!
『トゥモローランド』と『インターステラー』なら俺は断然後者を取るね。この2作はテーマが結構似とる。やっぱりこれが「こんな時代」のSFってことなんだろうな。俺もジョンが唄ってたようにイマジンイマジン…
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