劇場公開日 2015年6月6日

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「古くさい未来?」トゥモローランド えのきちさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0古くさい未来?

2015年6月6日
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楽しい

知的

『トゥモローランド』を鑑賞。
ジョージ・クルーニー主演で贈るウォルト・ディズニーの最新作である。

17歳のケイシーはある日、自身の持ち物にピンバッヂが紛れ込む。そのピンバッヂは、触れた瞬間、自身が夢に見た世界に訪れる事ができるチケットだった。

ディズニーはまたしてもやってしまった。
宣伝文句がズルい。このズルさはもはや病的。
ウォルト・ディズニーが望んだ未来の姿を描いたとか、アトラクション「イッツ・ア・スモールワールド」から未来の世界に移動する映像は、本作がディズニーと何らかの関わりがあるかのように思わせるが、全くそんな事はない。

内容も面白くないわけではないが、ネタが古すぎる。
30年前に観れば感動もひとしおなのだろうが、2015年公開作としては、既視感が酷い。ストーリー上肝心の未来の世界映像も使い古された感が凄く、今更こんなレベルでは観客には驚きも感動も与える事は出来ない。

映画としてはレトロ感はあるものの良くも悪くも凡作なので安心して観られる作品なのだが、やはり宣伝文句が気になってしょうがない。
別にディズニーに限った事ではないが、ディズニーの昨年末のベイマックス以降のそれは少々酷すぎる。
ディズニーファンとしても、きちんとその作品の良さを正しくアピールし、それだけで観客を呼べる上質の作品を期待したいものである。

えのきち