太秦ライムライトのレビュー・感想・評価
全26件中、1~20件目を表示
「どこの誰かは知らないけれど、誰もが皆知っている」方々が、たくさん出ていらっしゃる。
あの方、この方、あ、あそこにも。その代表格が主演を務められた福本さん。
お名前こそチェックしないけれど、クレジットに載っていないこともあるけれど、そのお顔を拝見すると、そことなく感じる安心感。
映画って大勢の人が集まって作られるものなんだなと改めて実感。
多くの立役者を際立たせてきた福本さん達。だけど、今回は山本千尋さんと言う殺陣ができる女優さんがいらっしゃらなければ、あれだけの感動的・美的なラストシーンはありえなかったろう。福本さんを引き立てる周りの役者達。
監督来日トークショー付き上映にて鑑賞。
他の方々も書かれているように、福本さんの生きざまにいろいろと刺激を受けた。
何よりすごいのは、年功序列がまだ幅を利かせていた太秦で、USAで学んできただけの青二才の日本人監督なんて、本来箸にも棒にも引っかからない扱いをされても仕方ないのに、「福本さんの主演映画」と言うだけで、色々な方が協力して下さったとの事。福本さんのふだんの仕事ぶり、周りの人との関係の持ち方とか、本当に色々なことの集大成なんだろう。
また、劇中香美山が御大から頂く言葉は、本当に福本さんに萬屋錦之介さんがおっしゃられた言葉だとの事。自分が自分がと自分の手柄ばかりを考えるのではなくて、どう動いたらこの仕事が成功するのか、ベストになるのか理解して動けることが、本当に仕事ができるってことなのね、時には黒子になったり、引き立て役になったり汚れ役になったり。そういう中で自分の得意ポジションを掴んで、唯一無二の存在になる。う~ん、深いわぁ。燻銀の存在感てそういう自分の心との戦いによって得ていくものなんだ。
パンフレットの福本さんへのインタビュー記事では「立ち回り出来たらもっとキャメラに近寄れると分かって、一生懸命稽古しました」「怒られながら教えてもろて。死体役の時も薄目で先輩の立ち回り見ながら覚えました。」「チャップリンさんの映画をみたら、どーんって思いっきり倒れてはって、それで皆笑うんです。そこから学びました。」「研究しているうちに、スターさんのお顔と斬られた自分の顔とが同時に映れば面白いんちゃうかと、『海老反り』を考えました。」とのこと。
光が当たらぬ仕事でも、より良くと研究を欠かさない。相手に光を当て、自分にも当てる方法を探り出す。映画の中でも香美山は稽古を欠かさない。
「でも、こう斬られようとか思てもあかん。自然に、気持ちで斬られた時がうまくいった時です」とも。日々の研究・稽古があったればこそ。努力を披露することばかりを考えるのではなく、一度流れに身を任し臨機応変に対応する能力。本当の実力。
「一生懸命やっていれば、どこかで誰かが見ていてくれる」はこの映画のメッセージ。でも、福本さんは「といっても、見てくれない方が多いんですわ、ほんまの話。でも、『誰かが見ていてくれる』というのを信じてほしいです」とインタビュー記事の中でおっしゃる。そこで腐るか、努力を続けるかなんだなあ。
実際、福本さんも入っている東映剣会の皆様も日々研究・研鑽を怠らない。
正直、映画の出来としては☆3つ。
他のレビュアーの方々も書かれているように、唐突に改心して、おいおいって感じになることに違和感感じるとか、繋がらない場面が多数あって、物語をもうちょっと丁寧に、かつ掘り下げてほしかった。
太秦を知らない監督だから描き出せた映画なんだろうけど、かゆいところに手が届かない感満載。
と、突っ込みどころ満載だが、先に書いた、するめを噛むような味わい深い人生哲学とか、福本さんと山本さん、他の剣会の方の殺陣を観るだけでも幸せ。
チャップリン研究家の大野さんが脚本・プロデューサー。チャップリン家にもお伺いを立てて、取材を開始。他の作品のラストの立ち回りを見学したり、エキストラしたり、…東映剣友会とも交流を深めながら、制作の機運を盛り上げていったとか。
そこにプロデューサー・コウ・モリさんが加わるも、一時中断するが、太秦の職人、監督・撮影監督が布陣されて制作された映画。
もっとも尊敬する俳優はチャップリンという福本さん主演。チャップリンのデビュー100周年に公開と、そろいもそろったところも皆の思いの詰まった映画。
(パンフレットより)
香美山の故郷のロケ地になった淡路島。たまたま淡路島を訪れたとき、どこか郷愁を掻き立てられる、とても落ちついた気分になるなあ、初めて来たのにと思っていたら、この映画のロケ地だった。
時代劇ファンだけでなく、仕事する人、裏方に徹することが多い専業主婦、子育て中のお母さん、人生に居場所がないなんて思っている人、いやいや全ての人に観ていただきたいです。
チャンバラ魂を残して欲しい!
月に8回ほど映画館で映画を観る中途半端な映画好き。
なので専門的過ぎないライトな紹介を書いてます。
====================
斬られ役で有名な福本清三さん主演のほぼドキュメンタリーに近い
でもちゃんとドラマのある劇映画です。
福本さんが1人殺陣の練習をするシーンが多用され、
その気魄や美しさが十分伝わってきます。
時代劇が減って寂しくなって行く太秦の様子も描かれており、
その部分は正直よく有る筋書きで、
時間経過や関係者の気持の変化と言った細かな所で
ちょっと雑になってしまってるのが残念なのですが
この映画はそこの所を突っ込む映画ではなく、
ひたすら殺陣に打ち込む福本さんの姿と、
新人ながら流石に世界ジュニア武術選手権大会で金メダルに輝く腕前の
山本千尋さんの殺陣時の目力と美しい動きを観て欲しいです。
(「鎌倉殿の十三人」のあの人ですよ!)
脇役も良い。
万田久子さんや本田博太郎さん、
時代劇のお約束通りの役柄での安定の演技、
時代劇礼賛のこの映画にはそれが逆に相応しい。
時代劇映画は作られても、いわゆるチャンバラものが減って
映画の中に描かれている様に美しい流れのある殺陣の出来る役者が
もう絶滅しかかっているだけに、
今観ておく値打ちのある映画だと思います。
久々に手に汗握るチャンバラシーンに力が入りました。
スタッフロールは漢字とローマ字が併記されていました、
海外への展開も考えているのかも?
福本さんへのリスペクトに溢れた美しいラストシーンに涙。
時代劇の名脇役の生き様
福本清三さんが座り、佇み、殺陣をする。楽屋で顔を造る、踏切が上がるのを待つ、盆栽の手入れをする。
もうそれだけでなんだか切ないのである。
殺陣役者というより、一人の武芸者の面立ち。人を生かすも殺すも人次第。「殺された」場合の人間のいかに惨めなこと。
人間、どんな状況であっても後輩は先達に対してこういう処遇をしてはいけない、引き際をきちんと設けなければならない、としみじみ思った。「人の顔を立てる」という日本語は正鵠的を得ている。
ひどい扱いを受けても、うつむき加減に黙々と与えられた仕事を全うする愚直さに、何度も目が潤んだ。
ドキュメンタリーにも胸を打たれました。
劇中も時代劇スターを演じる松方弘樹に対して、挑発するシーンで何度もつまづく福本さん。
劇中の香美山は、福本さんそのままだから、本当の大スター松方弘樹に対してどうしても暴言が言えない。そんな福本さんに松方さんが「おい、同級生。とって喰いやしねえよ」と気遣うのだ。福本さんは「主役なんて」と謙遜するけれど、立派に背中で泣かせる役者だと思う。
邦画らしくない編集だなと思ったら、ハリウッドで映画を学んだ日本人と、撮影監督のコンビが撮りあげたものでした。
ただ、さつきが一躍脚光を浴びた後に派手なワンピースを着てきたり、トップアイドルが月代を嫌がってかつらを付けるなど、ちょっとステレオタイプすぎるシーンに失笑も。
香美山がいったん田舎に引っ込んだ時の、田畑で棒きれを使った美しい殺陣シーンは、【ベストキッド】を彷彿とさせます。こういったわかりやすさも、外国で受け入れられやすいと思う。
あらゆる角度から撮れるだけとって、編集で良いカットをつなぎ合わせるハリウッドの手法と、一発撮りを信条とした殺陣師の食い違いがあって、最初は監督さん辛そうでしたけど、出来上がってみたらキャストも納得だったのではないでしょうか。監督が日本人だから、描写に変なところもないし。
きっと外国人からみたら名札で出番を割り振るシステムは「アナログ」に見えるだろうけど(笑)
大一番の殺陣シーンはデジタルからフィルムのようにタッチが変わるのだが、その「劇中劇」があまりに格好よくって。
最後に香美山倒れ込むシーン。
「引退」の象徴以上に、一人の男の「役者生命」が終わり、まるでそのまま死んでしまうようで切なかった。
つくづく、アイドルばかりを主役に登用する「なんちゃって時代劇」ばかり横行する昨今、本物の時代劇をみたい!と欲していた自分に気がつきました。
一昔前の時代劇スターも若いうちに主役をはる人が多かったけど、「顔」の迫力やオーラが違う。
精神年齢がどんどん下がっているのかもしれない。
「どこかで誰かが見ていてくれる」という台詞とともに、後世に良い時代劇を残してもらいたい。
そのために観客は何ができるだろう。
取り合えず斬られたい!!
題材も良く極上の面白さでした。人生が色々詰まっていて邦画の中では宝石のような存在だと思います。最後もスパッと終わって美しいです。主演の福本清三さんは前に出過ぎない絶妙な存在感でした。プロデューサーはキャラ変しない方が良かったです。本作の山本千尋さんを初め、清野菜名さんや武田梨奈さん等若手のアクション女優は何人かいて劇場でもっともっとアクションを観たいのですが、現在の邦画では活躍の場が少なくてとても寂しいです。これだけ政府がやりたい放題で格差が増大し悪が蔓延っている現代では、コメディではなく勧善懲悪の正統派時代劇はとても需要があると思うのですが、現在の芸能マスコミには無理なのでしょう。また燻っている方もいらっしゃるのでしょう。そのような中で素晴らしい映画を作って下さり制作者の皆様ありがとうございます。子供の頃、松方弘樹さんの殺陣を観てその姿と無駄のない動きに魅了されましたが、新しい映画で再び堪能でき嬉しいです。松方さん本当に格好良いです。どうか安らかに眠ってください。
もう少しいいホンで、主役をやらせてあげたいもんです。
福本清三さんって、本当にいい男。
後姿の肩の線が凄く好き。
後から縋りたい。
いや、抱かれたい。
ラスト、ヒロインに斬られて海老反りで倒れる所、圧巻。
もう少しいいホンで、主役をやらせてあげたいもんです。
「ラストサムライ」では渡辺謙より、俄然、真田広之だし、福本清三さんだ。
アカデミーってほんとセンスない。
極端にひどい
あまりの下手くそな演出。
セリフもひどければ脚本もひどい。
演技もカメラワークもなにもかも酷すぎる。
誰がとったとしてもこれ以下にはならないだろう。
監督はアメリカで演出の勉強をしてきたとのことで期待したがダメだった。
劇中の福本清三さんの所作、台詞、一挙一投足、佇まいがかっこいい
「一所懸命にやっていれば、どこかで誰かが見ていてくれる。」
冒頭の20分で泣かされました。主人公の香美山を演じる福本清三さんに恐縮ながら自分を重ね、最後まで見入ってしまいました。
なんといっても、香美山を演じる劇中の福本清三さんの所作、台詞、一挙一投足、佇まいがかっこいい。
時代が変わっていく中で、求められるものが変わりかけていったとしても、仕事に謙虚に向き合い自身の鍛錬を怠らないその姿勢に感銘を受けました。
そして、最後の殺陣テイク。
映画やドラマの時代劇の殺陣シーンで泣けたのは初めてです。
映画『太秦ライムライト』。
いい作品に出会えました。
駄目脚本
同じく裏方を題材にした映画、「イン・ザ・ヒーロー」とほぼ同じストーリー。あちらも酷かったがこの映画も脚本に関してはいい勝負。登場人物が記号的なキャラばかり。こんな映画増えたな。なんで「タイガーマスク」の監督なんかに任せたんだよ。時代劇好きでもなんでもないでしょ、この監督。
でも、カメラと福本清三さんの殺陣、立ち姿は素晴らしい。それだけに勿体ないなあ。
普通に福本さんのドキュメンタリーにすれば良かったのに。
ベタな話ではあるが,斬られ役も極めればドラマが生まれる
端役役者にライトを当てた名作は結構あるけどこれもそう.斬られ役も極めればドラマが生まれる.山本千尋さん,ヒロインにしてはアクションできるなぁと思ってたら太極拳のジュニア世界ランカー!そりゃ身体動くわ.
素晴らしい反り
ようやく見られました。
忙しさにかまけて上映館チェックを忘れてたら見逃すところでした。
おじいさま大好きな私には、かなりな萌え映画。
ときめきポイントは、やっぱり美学があるおじいさまがかたくなに美学を通し続けようとする姿ですかね。
福本さんのことは、漫画で取り上げられた時に知っただけなんだけど、十分殺陣の凄さが伝わってくる。
奇しくも先日見たイン・ザ・ヒーローと、お話しの組み立てはほとんど同じでしたが、全く気にならない。
気にしないで見られる人ならなお楽しめる。
松方弘樹さんのやんちゃな殺陣がまたたまらない。
本田博太郎さんの独特の喋り方も大好きだ。
アナログなマンパワーがかかるところは、失うと取り戻すのにすごく時間も手間もかかるので、ものすごく注目しなくてもいいけど、きちんと続けてほしいなぁ。
ラストの絵、すごく美しかったです。
悪役一筋に打ち込む姿が誇らしい、どんな場面も一生懸命 そういう生き方に惚れました!
新進俳優で入社し、切られ役として数十年、いつの間にか老優となり 切られた数、五万回。どんな場面でも精一杯役に打ち込んで来た福本さんが、「誰かが何処かで見て居てくれる」そんな信念で勝ち取った主演男優賞、それに相応しい映画となりました。
心からお祝い申し上げます。
今年の1月にNHKで、放送されていたので、そのビデオをここまで何十回と見ていますが、何回見ても見飽きることが有りません。セリフには苦労されたようで、ダウトが一箇所有ります。
果たして見つけられる人がいるかな?
素晴らしき活動屋人生
時代劇の裏側を描いた、謂わば楽屋落ちの映画である。
決して主流にならないし、主流になってはいけない題材である。
それでも観ている者の心を打つ、素晴らしい作品です。
福本清三という活動屋が、時代劇の殺陣一筋の人生を歩み続けた。その不器用なまでの一途な生き様が、彼の表情や佇まいの随所に表れていて、思わず涙が滲み出た。
共演の山本千尋も将来に期待できる女優です。表情や殺陣での身のこなしに、さすがは格闘家としての凛とした気魄がこもっていた。
この映画に出会った喜びとともに、スタッフやキャスト全員だけでなく、この映画を名古屋で上映している名演小劇場に感謝します。
不覚にも大泣き
ほとんどの人が何らかの仕事をして、そして年齢とともに疎まれ
やがて居場所がなくなり、退場を迫られる。
そうなったときに、自分の成したことを自己評価するのは難しい。
だから多くの人は周りからの評価を求める。それが得られないとまるで、ティンエンジャーのごとくに不平不満を口にする。
この映画では、主人公がそれを一切求めない。
その潔さに涙がこぼれた。
自分の人生もきっと同じように退場を迫られるときがくるだろう。
そのときに主役の福本さんのように有りたい。周囲の評価ではなく、自分で自分が納得のいくように逃げずに、
自分の才能の中で最善をつくそうと映画館で心した。
東映の実力、底力、層の厚さ
この映画は映画館で観るべきだ。
メディアで取り上げられてたし
寡黙な主人公、かわいいヒロイン、豪華な俳優陣、アクション、時代劇、太秦の現状
ある程度知ってるつもりで観たが
引き込まれる。泣いた。
観て!
東映制作になってないので東映ざぶーんがなかった・・・たまには観たい。ざぶーん
世界中、どこに持って行っても恥ずかしくない作品
冒頭、大部屋の役者を割り振りする名札に、つい「福本清三」さんの名前を探してしまう。この映画での役名は「香美山清一」なのだと自分に言い聞かせる作業が必要だ。
清三さんは普段はスターの陰だが、こうしてじっくりアップで見るとコンタクトをはめているかのように、純粋な黒い瞳の持ち主なのだとあらためて知る。真っ直ぐな人柄を想わせる目だ。役とは違って目つきは悪くない。
時代劇の衰退、そして年齢が壁になってすっかり出番が減ってしまう香美山。それでも愚痴ることなくひたすら稽古する姿に惹かれていく新人女優さつきを見ると、日本の若者もまだまだ捨てたものじゃないと嬉しくなる。
自身が生きてきた映画産業の未来を託せる若者との出会いは、無口で感情を表に出さない不器用な老俳優にとって久々の眩しい光りだったに違いない。
山本千鶴の殺陣も、太極拳の選手だけあってキレがいい。
身も心もボロボロになりながら、スターを引き立てることに徹する香美山。自身にとって引退のメモリアル作品だから最後の力を振り絞るのではない。スターや仲間に迷惑を掛けないために、与えられた役を最後まで演じきる。
ここに切られ役一筋の福本清三という役者像が重なる。フィクションなのにドキュメンタリーを観ている気分だ。
本気になった松方弘樹もさすがの貫禄でカッコいい。
1本の作品としても素晴らしいデキだ。
なんといっても邦画としてはラストの切り上げがシャープだ。だらだらと引っ張らない編集がいい。カメラアングルも効果的。
音楽と音響もよく、“本物”の時代劇らしさを残しつつ、ハリウッドのアクション映画のようなリズム感がある。たっぷりした低音の使い方も、これまでの時代劇とはひと味ちがう。
群像劇とアクションが見事に調和して、今年観た50数本のなかで一番お金を出した甲斐がある。
世界中、どこに持って行っても恥ずかしくない作品。
ひとつのことに一途に生きてきた香美山(=福本清三さん)に、国境を超えて拍手が送られることだろう。
チャンバラ魂を残して欲しい!
福本清三さんが1人殺陣の練習をするシーンが多用され、
その気魄や美しさが十分伝わってきます。
時代劇が減って寂しくなって行く太秦の様子も描かれており、
その部分は正直よく有る筋書きで、
時間経過や関係者の気持の変化と言った細かな所で
ちょっと雑になってしまってるのが残念なのですが
この映画はそこの所を突っ込む映画ではなく、
ひたすら殺陣に打ち込む福本清三さんの姿と、
新人ながら流石に世界ジュニア武術選手権大会で金メダルに輝く腕前の
山本千尋さんの殺陣時の目力と美しい動きを観て欲しいです。
脇役も良い。万田久子さんや本田博太郎さん、
時代劇のお約束通りの役柄での安定の演技、
時代劇礼賛のこの映画にはそれが逆に相応しい。
時代劇映画は作られても、いわゆるチャンバラものが減って
映画の中に描かれている様に美しい流れのある殺陣の出来る役者が
もう絶滅しかかっているだけに、
今観ておく値打ちのある映画だと思います。
久々に手に汗握るチャンバラシーンに力が入りました。
スタッフロールは漢字とローマ字が併記されていました、
海外への展開も考えているのかも?
福本さんへのリスペクトに溢れたラストシーンに涙。
全26件中、1~20件目を表示