「素晴らしき活動屋人生」太秦ライムライト 虎吉郎さんの映画レビュー(感想・評価)
素晴らしき活動屋人生
時代劇の裏側を描いた、謂わば楽屋落ちの映画である。
決して主流にならないし、主流になってはいけない題材である。
それでも観ている者の心を打つ、素晴らしい作品です。
福本清三という活動屋が、時代劇の殺陣一筋の人生を歩み続けた。その不器用なまでの一途な生き様が、彼の表情や佇まいの随所に表れていて、思わず涙が滲み出た。
共演の山本千尋も将来に期待できる女優です。表情や殺陣での身のこなしに、さすがは格闘家としての凛とした気魄がこもっていた。
この映画に出会った喜びとともに、スタッフやキャスト全員だけでなく、この映画を名古屋で上映している名演小劇場に感謝します。
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