「チャンバラ魂を残して欲しい!」太秦ライムライト 星のナターシャnovaさんの映画レビュー(感想・評価)
チャンバラ魂を残して欲しい!
月に8回ほど映画館で映画を観る中途半端な映画好き。
なので専門的過ぎないライトな紹介を書いてます。
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斬られ役で有名な福本清三さん主演のほぼドキュメンタリーに近い
でもちゃんとドラマのある劇映画です。
福本さんが1人殺陣の練習をするシーンが多用され、
その気魄や美しさが十分伝わってきます。
時代劇が減って寂しくなって行く太秦の様子も描かれており、
その部分は正直よく有る筋書きで、
時間経過や関係者の気持の変化と言った細かな所で
ちょっと雑になってしまってるのが残念なのですが
この映画はそこの所を突っ込む映画ではなく、
ひたすら殺陣に打ち込む福本さんの姿と、
新人ながら流石に世界ジュニア武術選手権大会で金メダルに輝く腕前の
山本千尋さんの殺陣時の目力と美しい動きを観て欲しいです。
(「鎌倉殿の十三人」のあの人ですよ!)
脇役も良い。
万田久子さんや本田博太郎さん、
時代劇のお約束通りの役柄での安定の演技、
時代劇礼賛のこの映画にはそれが逆に相応しい。
時代劇映画は作られても、いわゆるチャンバラものが減って
映画の中に描かれている様に美しい流れのある殺陣の出来る役者が
もう絶滅しかかっているだけに、
今観ておく値打ちのある映画だと思います。
久々に手に汗握るチャンバラシーンに力が入りました。
スタッフロールは漢字とローマ字が併記されていました、
海外への展開も考えているのかも?
福本さんへのリスペクトに溢れた美しいラストシーンに涙。
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