「キムギドクがハートウォーミング物語を書いた。」レッド・ファミリー nopasanadaさんの映画レビュー(感想・評価)
キムギドクがハートウォーミング物語を書いた。
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罵りあうことのできるからこそ本当の家族だという
ペク班長の指摘には意表を突かれました。
本当の家族を北朝鮮に残し、
部下たちと円満な家族を演じているだけの彼女にとっては、
たとえ罵りあう関係であっても本当の家族が羨ましかったのでしょう。
私としては、
血がつながっていてもチャンス一家は
家族として崩壊しているとしか思えないし、
決して羨ましいものではないのですがね。。。
奇抜なアイデアと痛みの物語はキムギドクだと思ったのですが、
今まで観たキムギドクとは少し違う感じがしました。
うまく言えないけど、ユーモアとか暖かさが少し加味されている感じ?
特に、娘ミンジが登場する(制裁されていなかったと観客に明かす)ラストシーンは
のはキムギドクらしからぬハッピーエンド?と思いました。
と思ったら彼は「監督」ではなく「製作総指揮・脚本」でした。
多彩なストーリーテラーのキムギドクだから
こんな感じの物語もつむげるけれど、
でも、自身が映画にしたい物語とは毛色が違うから、
オブザーバ的な立場にいるのかな、
と邪推しました。
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