「観ないと損ですよ」アデル、ブルーは熱い色 oiさんの映画レビュー(感想・評価)
観ないと損ですよ
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エマの語る実存とは生きる意味に覚醒すること。アデルは動物的欲望によって食べて、生殖し、眠る人間。他人を尊重せず、欲望のまま、時間に流され生きている。それがエマとの別れの理由でもある。そんなアデルが実存に気付く個展シーンは必見。個展を後にするアデル。欲のままに生きる映画俳優の声はもう届かない。もちろん恋愛映画としてもトラウマになりそうな傑作。
ちなみにエマが尊敬するサルトルは、労働者階級の解放こそが人間に残された最後の救い、という言葉を残している。それはこの映画そのもの。
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