「熱く激しい恋」アデル、ブルーは熱い色 チャイラテさんの映画レビュー(感想・評価)
熱く激しい恋
同性同士のセックスシーンが話題になっていたのでもっとエロティックな作品なのかと思っていたら…あるカップルの出会いから別れまでを描いたフツウの恋愛映画でした。
ただ、運命の相手が同性だったというだけ。
しかし、同性同士の恋愛についてタブー視したりことさら強調したりという描写はなく異性の恋愛と変わらない描き方をしていたのがよい。
だからこそ同性同士のセックスシーンが際立ったような気がする。
そしてどちらかというと何事にも冷めているようなアデルがエマに向ける情熱的な視線が印象的。
アデル役の女優さんの唇半開きのぽかんとした表情もかわいかった。
何年かけて撮影したのか、あどけなかった顔つきが終盤には大人っぽく美しいものに変化しており少女から大人への成長(精神的にも肉体的にも)を目の当たりにできたのも貴重に思えた。
アデルにとってのブルーは情熱の象徴。
出会ったときのエマの髪の色、愛を交わすベッドのシーツの色、そして自らがまとうドレスの色…。
3時間と長い作品だけど久々に情熱的な恋愛映画でした。
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