劇場公開日 2014年4月5日

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「体験する映画」アデル、ブルーは熱い色 Aoさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0体験する映画

2014年4月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

幸せ

パルムドール、ラブシーン、センセーショナルな宣伝文句もあり話題だったこの映画。3時間という尺もあり、有る程度心に余裕を持たせてから観賞に至った。
主人公はよく食べよく泣きよく寝る健康的な女の子。少しだらしなそうなところも親近感…。エマと出会ってから、歯車が狂ったみたいに人生が動いてく。恋に生きるってこういうこと?アデルの一途さ、切実な思いが画面から溢んばかりに伝わる。痛いほど。
ラブシーンは濃厚だったけど、この映画の中のワンシーンに過ぎない気がした。視線を交わすだけで官能を感じるようなシーンが多々あったし、そっちの方が印象的。
恋の始まりから終わりまで描いてる構成は、映画「ブルーバレンタイン」に似ている。これも大好きな映画だけど、アデル〜は、より主人公たちとの距離が近く、感情だけをこれほどまでかと描いてる。
正直、3時間結構疲れた。だけど映画館から出てから、映画の世界から抜け出せない自分がいた。
彼女たちの人生をあんなに近くで見ていたから。思ってた以上に感情移入したみたいだ。

これからの人生、愛とか恋とか生きていくこととか、ふと立ち止まって考えるときに、この映画をまた思い出すかもしれない。
鮮やかで切ない、熱いブルーを。

Ao