「DAM」自由と壁とヒップホップ ssspkkさんの映画レビュー(感想・評価)
DAM
パレスチナヒップホップ。アラビアンヒップホップといったらペルシャ猫を誰も知らないのテヘランヒップホップしか知らなかったのだけれど、1999年からパレスチナにもしっかりあるという話。公民館のような場所でおじさんおばさんの前でかますガザのグループPRが素晴らしい。イスラエル内部で暮らすDAMよりもずっと過酷。DAMが影響を受けたのは2PAC、ウータン他、PRが最初に聴いたのはエミネムのテープだという。つまりは流通量の差で2PACはガザの手前までは届いたけど、エミネムはガザの中まで届いたということ。やはりエミネムは偉大だ。アラビアン女性ラッパー達もちゃんと出てくる。何より素晴らしいのはビートがちゃんとしてること。ラッパーは扇動家なのでどういう土地でも生まれると思うけれど、ビートを生み出すのは音楽を知ってないと出来ない。ガザにもちゃんとディガーがいるということだ。まぁビートはネット上で外から貰うのかもしれないけれど。
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