ブラインド・フィアーのレビュー・感想・評価
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密室スリラーの失敗作
ペントハウスを舞台にした密室スリラーで、盲目のサラと、部屋のどこかに隠されたダイヤの有りかを聞き出そうとするホランダー、チャドの3人の駆け引きを期待したのだが...
まず、部屋に戻ったら恋人が殺されてるのに、それに気づかない演出にゲンナリ。
血の海のすぐ横歩いて匂いで気づかない訳無いだろが!盲目になって3年もたってれば、健常者より嗅覚が鋭敏になってるんじゃないのか!?ヘタすりゃ健常者より嗅覚劣ってるよ(笑)
かと思えば、強盗2人が帰ったと見せかけて部屋に残ってるのを、匂いで気づいた。って、鼻が効くのか効かないのかどっちやねん!
サラの最後の反撃も、高級ペントハウスを利用して、「電気OFF!」とでも言って、暗闇に持ち込んで同条件で戦えばリアリティーもあるのに、テラスで盲目に撃たれるホランダーありえんだろ!
そこらの物を近くに投げれば弾を撃ちつくすだろうに。
サラがホランダーとチャドを仲違いさせようという作戦も中途半端。
同じようなシチュエーションの映画「ジャッカー」で、主人公の9歳の少年が、自分の命を守るために、殺し屋のコーエンとテイトを見事に仲違いに持ち込んだのを見習えよ(笑)
監督はリアリティーよりも、派手な演出にこだわったため、盲目という設定も、2人の強盗が決して仲が良いわけでは無いという設定も活かしておらず、緻密さの無い、全てが行き当たりばったりに見えるぬるい作品になってしまいました。
最後に、今まで沢山盲目を演じる役者を見てきましたが、本作のミシェル・モナハンが一番下手糞です。
健常者よりもキレの良い動きをするシーンが多数あり、「お前実は見えてるだろ!」と何度もツッコミたくなりました(笑)
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