「ほんと?じゃ、ちょっとは気にしてて」Father shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
ほんと?じゃ、ちょっとは気にしてて
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映画「Father」(市原直・杉山嘉一・月野木隆監督)から。
「30代、40代、50代の監督が、それぞれ父親をテーマに
製作した3つの短編で成るオムニバス」の解説に惹かれた。
「父親」の私が言うのも変な話だが、
「父親」という役割は、なかなか難しい、と思う。(汗)
娘にとっては「父親」であるが、妻にとっては「夫」、
母親にとっては「息子」という役割を使い分けながら、
家族の幸せを考えていかなければならないからだ。
ただ、今回はあえて「父親」役にこだわってみると、
「1st Story」でワンシーンが印象に残っている。
娘が父親に対して、乱暴で投げやりな言い方で反抗する。
しばらくして、娘がちょっぴり反省しながら、
「ごめんね、ひどいことを言って」と父親を見る。
父親は「いいよ、別に気にしていないから」と答えた。
私もたぶん、同じ対応、同じ言い方をしたと思う。
その台詞を受けて、娘が笑顔で父親に言い返す台詞。
「ほんと?じゃ、ちょっとは気にしてて」
映画を観ながらメモしていた私も、娘に、
「もっと私のこと、家族のこと、気にしてよ」と
言われたみたいで、照れくさくなった。
「お前からあんなこと言われて気にしてるよ」なんて、
言う父親なんて、いないと思うんだけどなぁ。
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